sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

犬房女子

 今日の新聞の新刊書の見出しの中に、犬房女子という本が紹介されていました。この本は、熊本県の動物管理センターで働くことになった二人の女性のことが書かれている本なんですが、毎日殺処分されていく犬や猫たちの命を救おうと奮闘する物語だということです。
 毎日数多くの犬や猫が殺処分されて行く中で、新たに働くことになった彼女たちは何を感じ、どの様な思いを抱いているのか、興味があって注文をしてみました。
 犬や猫といったペットを動物愛護センターなどに捨ててしまう人の理由は「かわいくなかったから」「こんなに大きくなるとは思わなかった」「もういらなくなったから」などとという理由がほとんどだろうと思います。そういう身勝手な人間の事情で殺処分されていくペットたち。テレビで殺処分を待つしかない犬や猫のことを取材したテレビを以前見たことがありますが、そこに収監されている犬や猫たちは「僕たち何故ここにいるの?」「僕たちこれからどうなるの?」「僕たちが何か悪いことしたの?」「僕たち死んじゃうの」などそういった表情を浮かべて、取材したテレビクルーに対して必死に助けを求める犬や猫たちがいる一方で、「僕たち、どうせ殺されるんでしょ」というような感じで、助けを求めることすらしなくなった犬や猫たちもいました。そういう動物たちのことを考えると、改めて「命」というものを考えさせられますね。

 私は大阪に住んでいたころに飼っていた豆しばの「ゴン」と、山口に引っ越ししてきてから、迷いネコとして我が家にやってきて、そのまま飼うことになった日本猫のポッキーをペットとして飼ったことがあります。
 ゴンを飼っていたころは私自身、毎日学校で受ける激しい暴力を伴ったいじめに苦しみ、私の心が荒んで行く中で、不思議とゴンと触れ合っていると、心が安らぐ気持ちになりましたし、ゴンと触れ合っているときは、「俺、生きててもいいんだよな。」そういう思いを抱いていました。ゴンはいじめで苦しむ私にとって、数少ない心を癒してくれる良きパートナーでした。
 ポッキーも、仕事で疲れて帰ってきた私を家族のだれよりも早く、玄関に出てきて出迎えてくれて、私に甘えるようにすり寄ってくると、私もポッキーを抱き寄せて頭を撫でてやったり、結婚生活が破たんして、元嫁との関係が悪化の一途をたどっている時もポッキーと触れ合ったり、遊んだりしていると心が安らぎました。ゴンもポッキーも、私にとってはなくてはならない、大切な家族でした。
 犬も猫も人間もみんな一つしかない大切な命。それを人間の勝手な理由で殺処分してしまうのは、あまりにも人間が傲慢すぎるような気がします。
 
 私は動物管理センターで働く人たちが命の大切さ・重さを実感できる人であってほしいと思います。犬や猫の命が毎日、理不尽な理由で奪われ続けている世の中で、犬や猫を殺処分しても、何の痛みも感じないような人であってほしくないと思います。
 また改めて、注文した本が手元に届いて、読んだ後にどんな内容だったか、感想を書き込みしたいと思います。