sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

犬房女子を読んで

今日、仕事が休みで、息子の通っている音楽センターでの練習を聞きながら、この前買った犬房女子という、熊本県の動物管理センターで働く二人の女性職員にスポットを当てた本を読破しました。
動物管理センター。簡単にいうと、犬や猫などのペットを殺処分する施設のことですが、この本に登場する二人の女性は実在の方で、二人とも殺処分される犬や猫を少しでも減らしたいと願い、熊本県の動物愛護センターから職を変えて働くことになったそうです。
彼女たちが目の当たりにしたのは、なんの罪もない犬や猫が、飼い主の身勝手極まりない理由によって保健所に預けられ、新たな里親が見つからない犬や猫が送り込まれて、ガス殺処分される現場でした。
彼女たちはなんとしてでも小さな命を救おうと、一生懸命にあらゆる手段を講じますが、ガス殺処分される犬や猫はなかなか減りません。
そこで行政に訴えて、犬や猫のガス殺処分をゼロにするという取り決めを勝ち取り、更には動物を飼うということの重大さ、命の重みを伝える為に県内各地を回って出前授業をしたりして奔走します。
其が軌道に乗りかけた矢先、熊本地震が発生し、再び大きな問題を抱えることになってしまったというものが内容でした。
私がこの本を読んで思ったのが、かつてナチスドイツがユダヤ人にたいして行った、アウシュビッツ強制収容所での大量虐殺が、対象を人間から犬や猫に変わっただけで、犬猫盤アウシュビッツ強制収容所での大量虐殺が行われているっていうことでした。病気になったから、可愛くなくなったから、こんなに大きくなるとは思わなかったから、手がかかって大変だからなどの理由で処分施設に運ばれてきた犬や猫が待っているのは死です。そこに生きるための選択肢はなく、ほとんどの犬や猫はガス殺処分されます。この本を読んで、改めて命ある生き物を飼うということの意味を考えさせられた一冊でした。

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