今朝のヤフーニュースに掲載されていたニュースですが、
JR東日本高崎支社に配属されている
115系電車が引退するという記事が掲載されていました。
115系で車というと、勾配が連続する路線用に開発された近郊型電車で、主に山岳電化路線で活躍してきました。私の住む地区で言うと、
山陽本線や
伯備線などで使用されています。
高崎地区では、
上越線や
信越線、
両毛線・
吾妻線などで使用されてきましたが、昭和38年から運用が開始され、車齢の一番若い車両でも40年近い年月が経過しており、老朽化が著しいというのが主な理由で、後釜にはかつて
東海道本線などで活躍した211系電車が運用に入るということでした。車内は混雑時のことも考慮されて、
ロングシートのままでの運用となる模様で、かつては直流電化
区間の広い範囲で観られた
115系電車も、そろそろ車両淘汰の時期を迎えているのかもしれません。
私も何回か高崎地区の
115系電車に乗ったことがありますが、広島地区の
115系電車と違って、車内の
アコモデーションの改善も行われておらず、陳腐化が目立っていていて、乗り心地も決していいとは言えない状況だったので、車両の引退・別形式の投入は遅きに失した感が否めません。中国地区で運用されている
115系は癲癇式
クロスシート車に交換されるなど、大幅な
アコモデーション改良が行われており、車内に入ると新型車のような雰囲気を漂わせています(ただし台車等の機器はそのままなので、揺れは結構ありますが)。
近年
JR東日本で見られることなんですが、首都圏に新型電車を優先的に投入して、玉突きでそれまで使用されていた車両が他の地区へ転属するというパターンが多くみられます。例えば山手線を走っていた
205系が、
仙石線へ転属したり、房総地区に転属したり、211系が
中央本線へ進出したり。ただ、残念なのが、
ロングシートのまま転属させているので、場合によっては地域のニーズに必ずしもマッチしていないという点があるということです。転属させるにあたっては、すべての車両を
ロングシートにするのではなく、例えば編成の半分ほどを
クロスシートへ変更するなどの改善を行ってもらいたいなって思います。