北海道に別れを告げて青函トンネルを通って青森駅に着いたのが15:46分。ここから大阪まで臨時寝台特急日本海に揺られての帰宅になります。この日本海、最盛期には2往復運転され、運転区間も函館まで延長されていた時期もありました。しかし、寝台利用者の減少と車両自体の老朽化もあって、定期運転は中止されて、今は多客期の臨時列車として運転されています。この日本海の青森発車は16:21分。ここから1000キロ以上にわたる長旅が始まります。車内は車内販売もなければビュッフェなどもなく、食事は予め購入して乗る必要があります。私は青森駅で幕の内弁当と明日の朝の分の菓子パンと飲み物を息子と選んで購入して乗り込みました。車内は昭和の香りがぷんぷんするような車内で、どこかノスタルジックな感じがしました。
青森を定刻に発車して新青森を通過。最初の停車駅は弘前。ここから大鰐温泉・大館・鷹ノ巣・東能代・秋田と停車していきます。青森駅を発車した時点では真夏の太陽が照りつけてましたが、東能代を出たあたりからだんだん暗くなり始め、秋田に着いたときは夜の帳が下りてました。おなかも空いたので息子と2人夕食の弁当を食べて、外景色も見えなくなり、テレビが見られるわけでもなく、ラジオが聞けるわけでもないので、さっさと睡眠薬を飲んで眠りました。なので、羽越本線に入ってからの記憶は全くなく、目が覚めたのが富山を出たあたりでした。時間にして5:30分ごろだったと思います。ここからは夏の北陸路を南下するルートを取り、高岡・金沢・加賀温泉・福井・敦賀・京都・新大阪と停車していきます。この間、敦賀で後続の特急しらさぎ54号とサンダーバード6号に抜かれます。そしてさらに湖西線に入ってサンダーバード8号にも抜かれて終点の大阪には10:27分着。ここで新快速に乗り換えて姫路まで走るんですが、大阪から姫路までおよそ1時間。日本海の走る速度に慣れた目には、新快速の高速運転の様子がつぶさに見て取れます。
姫路に着いたのが11:46分。ここで駅弁を購入して相生で岡山行きに乗り換えて」岡山着が13:37分。ちなみに私がよく利用するムーンライトながらに乗った場合の岡山到着時刻は10:39分およそ3時間の差があります。青森で東北新幹線を南下して東京でムーンライトながらに乗り継ぐという選択肢もあったのですが、久しぶりに寝台車に乗りたいという欲求のほうが勝ってました。その岡山で13:51分発の三原行きに乗って糸崎で下車。15:57分発の列車に乗り換えて自宅最寄り駅に帰り着いて、帰宅したのが21:00ごろでした。長いようであっという間だった北海道旅行。地球岬は雨にたたられて残念でしたが、日本最東端のノサップ岬や知床半島の雄大な景色を垣間見ることが出来て素晴らしいたびでした。今度北海道を訪れるとしたら、2015年の北海道新幹線の開通したときでしょうか。そのときはまた違ったコースを組んで旅したいと思います。