3月21日に急行はまなすと寝台特急カシオペアの運転が終了して、1世紀以上にわたる歴史を刻んだ、定期運行の客車列車の運転が終了となりました。昔は客車のほうが主流で、電車やディーゼルカーは少数派だったんですが、動力の近代化とともに、その姿を消していった客車列車。あの客車独特の、モーター音やディーゼルエンジン音が全くしない、車輪が刻む「カタンコトン」というジョイント音のみが響く夜の寝台列車の雰囲気は、何とも言えない感じがあったんですがねぇ。私が若いころは大阪方面に向かうのに、寝台特急あかつきには随分とお世話になりました。このほか、寝台列車ではないですが、臨時の座席指定の客車で運転されていたムーンライト山陽の車窓から眺める夜の瀬野八越えあたりの風景は、今でもよく覚えています。もう、定期列車で客車が走ることはないんでしょうねぇ。残念です。