まずは前回の答え合わせからです。前回は土星の衛星で、直径500㌔にも満たないエンケラドスの南極付近から、間欠泉が噴出しているその原因を当てる問題でしたが、その答えは土星の強い重力によって潮汐力が働いていて、そのほかの土星の周りをまわる衛星の重力との間でエンケラドス自体が伸び縮して、エンケラドス内部に摩擦熱が発生して、それがエンケラドスの氷にひび割れを生じさせて、摩擦熱によって溶けた水が噴出しているというのが答えでした。このエンケラドスの氷の下には海があると考えられており、有機物の組成なども、地球で見られるものとよく似ていることから、生命が存在している可能性があると指摘されています。