昨日、ツイッターで投稿されていた動画が元で、虐待行為が発覚したとして、福岡県春日市に住む39歳の母親が逮捕されました。同居する中学生の長男が虐待の様子を撮影したとみられ、ツイッター上に投稿された動画を見た人からの通報で発覚しました。
逮捕容疑は5日昼ごろ、自宅で未就学児の6歳の次男の背中や腹などを複数回蹴るなどの暴行をしたとしています。次男に目立った怪我はありませんでした。母親は「嘘をついたのでイライラしてやった。複数回暴行したのは間違いない」と容疑を認めています。
県警によりますと、動画には倒れた次男を叱りながら蹴り、次男が泣き叫ぶ様子が写っていました。インターネット上で拡散したとみられ、7日深夜に全国の警察に情報が複数寄せられました。動画を解析した大阪府警が投降者などを割り出し、連絡を受けた福岡県警が8日、母親を逮捕しました。
母親は夫と長男と次男の4人暮らし。昨年4月には近所の住民から県警に、家族が長男を叩いているとの連絡があり県警が訪問。両親から事情を聴いたうえで福岡児童相談所に通告していました。長男にけがはなかったそうです。児相は両親に暴行をやめるように指導し、長男が通う中学校にも注意喚起していました。今回の逮捕を受けて、児相は子供二人を一時保護しました。
動画は2分14秒で、長男とみられるツイッターのアカウントから「虐待」の一文字がくわえられていました。
動画には、教室で倒れている次男に母親が「なんで同じことをするんだよ。『もう二度としません』と言っただろうが」などと大声で𠮟りつけ、次男の背中や腹などを何度も蹴ったり、踏みつけにしたりする様子が写っていました。次男が「痛い、痛い」などと泣き叫ぶと、母親は「私の心の方が痛いわ」などと怒鳴り、撮影者の長男とみられる人物が『やばい、虐待、虐待』と囁く声も入っていました。
ネット上では、動画を見た人から「お兄さんの勇気ある行動、とても偉いです。兄弟が一刻も早く保護されることを願っています」「君も怖かっただろうによく頑張ったね」などの書き込みが寄せられました。
福岡県警の幹部は「子供が大きな怪我をする前に保護できてよかった」と話しています。
またも発覚した虐待。今回はお兄さんの動画の投稿で身元が割り出されて、暴行を働いた母親の逮捕につながったわけですが、今後心配なのが、逮捕の決め手となった、動画を撮影したお兄さんのことを逆恨みして、母親が出所後に更なる暴行を加えたりしないかということです。
お兄さんも以前に虐待をうかがわせるようなことをされたようですが、こういう暴行・虐待を繰り返す親って、いくら指導したって、自分は躾けとしか思っていないんですから、不十分だと思います。
今回はたまたまけがなどなくて、大きな障害が残ったり、被害者が死亡したりするといった最悪な事態は避けられましたが、発覚するのが少しでも遅れていたら、悲しい結末を迎えていたかもしれません。
私も昨日、ニュース映像でこの動画を見ましたが、母親の怒鳴り声は常軌を逸した感じがしました。幼い子供に対して、憎しみを込めて蹴りつけているような、そんな感じがしました。嘘をついたからイライラしてやったといいますが、小さい子供は嘘の一つは二つつきますよ。それにこの母親は、今までどんなに小さな嘘でもついたことはないんでしょうか。嘘をつくのはいけないことですが、それをきちんと言って聞かせるのが親としての責任だと思います。きちんと言って聞かせるのと、虐待とは全く違うものです。本当あの動画を見て、男の子の内臓が破裂しなくて済んでよかった。マジでそう思いました
