2011年の東京電力福島第一原発事故で福島県から横浜市に自主避難してきた中学1年の男子生徒(13)が、転校先の小学校でいじめを受けていた問題で、生徒の両親が23日、市内で報道陣の取材に応じました。「福島の偏見をなくしてほしい」などと訴えたということです。
両親から相談を受けた学校や市教委の反応は鈍く、父親は「訴えても訴えても、とにかく動いてくれなかった。八方塞がりだった」と振り返りました。
両親らによると、小学5年生だった14年5月には「賠償金をもらっているだろう」と言われ、現金150万円を自宅から持ち出し、ゲームセンターや飲食の費用として負担していたということです。その際も、市教委は「児童同士の金銭トラブル」として調査を進めませんでした。
持ち出した現金は親族から借りたということだそうで、母親は「避難者は賠償金を多くもらっているイメージがあるが、実際は違う」と強調。「大人が福島に関心を持ち、子供に正しい情報を伝えてほしい」と訴えました。生徒は現在、フリースクールに通っているそうで、親と自転車で外出するなど元気を取り戻しつつあるそうです。「僕と同じようにいじめを受けている人に、苦しくても生きてくださいと伝えたい」と母親に語ったそうです。
文科省が市教委に再発防止を指示したことを、父親は「国が動いたことは、素直にうれしい。光が見えた気がする」と述べ、市教委には、改めていじめの具体的内容の公表を求めたということです。
訴えても訴えても動いてくれなかった…。学校も市教委も、自分のことじゃないから動かないんでしょうね。これが自分の子どもだったらどうしてたんでしょうか。児童同士の金銭トラブルとして片づけていたんでしょうか。現金150万円を子供が持ち歩くなんて、普通じゃ考えられないですよ。学校や市教委も把握していたはずで、なんでおかしいと思わなかったんでしょうか。それともばれないように、内密に、穏便に事を済ませたかったんでしょうか。いじめは隠そうとしても発覚します。学校や教育委員会の隠ぺい体質がなくならない限り、深刻ないじめはこれからも続きますよ。
本当、この事件で被害者の男子生徒が自殺しなくてすんでよかったです。そして、150万円を脅し取った子供の保護者に一言。公に姿を現して、被害者に謝罪しなさい。加害者がやった行為は、犯罪ですよ。