sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

横浜市教に猛烈批判が集中

 おとといのBuzzFeed Japanのニュース記事からの抜粋です。福島県から原発事故の影響で避難してきた当時小学生だった男子生徒がいじめを告発した件について、横浜市教委に対しての批判が掲載されていました。

批判を受けているのは
横浜市教委の岡田優子教育長が1月20日に、市議会常任委員会で「関わったとされる子供たちが『おごってもらった』と言っていることから、いじめという結論に導くのは疑問がある」という発言です。
 
 「おごってもらった」と言えば、小学生に150万円を払わせてもいじめにはならないのか、納得できないと書かれています。

BuzzFeed Newsは1月23日、横浜市で教育長に直接取材した。
 なぜ、150万円払わされることがいじめではないのか、岡田教育長は、この件について調べた第三者委員会の判断を理由に挙げています。

「(第三者委員会はおごりの)背景にいじめがあったことが推察できるという発言をしています。第三者委員会の結論は第三者委員会の結論ですから、それを覆すことができないんじゃないですか」と答えたそうです。

記者の質問はさらに
Q:つまり、背景にいじめがあったと推察できても、認定はできないということなのか、それでは、市教委としてどうすれば認定できるのか。

A:「市教委として認定できるのかは、再発防止委員会の中でしっかり議論していく。ただ、あれだけ厳しい第三者委員会が出した結論を、そんなに簡単に覆すことは難しいですよ。という話を市議会でした」ということです。

②第三者委員会の判断とは。経緯を振り返る
BuzzFeed Newsが弁護側に提供を受けた横浜市の第三者委員会の報告書によると、男子生徒は震災の5カ月後、2011年8月に横浜市に2年生で転校してきました。

直後から名前に「菌」をつけられるなどの嫌がらせを受け、不登校になりました。小学5年生になった2014年には、「プロレスごっこ」と称して数人の児童から叩かれるようになりました。

また、横浜駅やみなとみらい周辺のゲームセンターでの遊興費、食事代、交通費などをすべて、負担させられました。男子生徒の説明に基づく回数は計10回ほど。1回に月5万から10万円で、自宅にあるお金を持ち出していました。

これが、問題になっている「おごり」です。担当弁護士によると、生徒側はこの金額が150万円に上るとしていますが、学校側は、8万円しか確認できていないとしています。

男子生徒はその後2回目の不登校になりました。2015年12月には生徒の両親が市教委に調査を申し入れ、2016年1月、第三者委員会が市の諮問を受けて、調査を開始します。11発にその結果が報告書にまとまりました。

一方、報告を受けた横浜市教委は12月、検討委員会を設置。当時の対応の検証を始め、神奈川新聞によると、2017年3月にも結論をまとめる方針だそうです。

そして、1月20日横浜市議会の常任委員会

岡田教育長が、その進捗を報告する際に飛び出したのが先述の発言だったそうです。

③おごりはいじめではないのか

なぜ岡田教育長はこうした発言をしたのでしょうか。第三者委員会の報告書には、金銭の授受について「認定しうる事実」と、記されています。

A(男子生徒)は、「誰が出す?」「賠償金貰ってるだろう?」「次のお金もよろしくな」などと言われ、今までにされてきたことも考えて、威圧感を感じて、家からお金を持ち出してしまったといいます。

”関係児童の遊興費などを負担(いわゆるおごり)することで、それ以降はプロれるごっこなどの嫌なことは一切されなくなり、さらにAはほかの児童に対し、友好感が生じることができたので、同様の事が多数繰り返されてしまったと思われる”

報告書はそのうえで、おごりが「いじめ」から逃れようとする当該児童の精一杯の防御機制(対応機性)であったということも推察できる」と分析、こう結論付けました。

”おごりおごられ行為そのものについては「いじめ」認定することができないが、当該児童の行動(おごり)の要因に「いじめ」が存在したことは認められる”

取材に対する岡田教育長の答えから、問題の発言はこの点を念頭に置いたものだととらえられると書いてあります。しかし、当然男子児童がそれを良しとしているわけではありません。

発言の10日前、2017年1月10日、生徒側は「金銭要求行為がいじめと認定されなかったこと」への横浜市長あての所見を市教委に提出。報告書に対し、「悪しき前例とならないように、いじめと認めていただきたい」と求めていました。

その際に生徒自身が書いた文書です。

「またいじめが始まると思って、何もできずにただ怖くて仕方なくて、いじめが起こらないようにお金を出した。お金を取られたことをいじめと認めてほしい」

④抗議で市教委の電話がパンクした

そうした状況における岡田教育長の発言は大きな波紋を呼んでいます。

「おごりと言えばいじめじゃないのか」「市教委は子供を守れるのか」などの批判が相次ぎ、署名サイト「Change.org」で、抗議の署名活動も始まったそうです。

午前に開かれた市教委臨時会に合わせ、建物の外で「じゃあいじめって何ですか?」と掲げた看板を持つ人の姿も見られたそうです。

臨時会には20人を超えた傍聴人が集まり抽選となったそうですが、公開部分の会議では問題に触れる発言はなく、参加者から「市民の怒りが分かっていないのでは」などという声も上がったそうです。

④生徒側は「即時撤回を」と抗議した

1月23日には、生徒側の弁護士が市教委に「被害児童を無用に苦しめる発言については、即時撤回されたい」などと申し入れをしたそうです。弁護士は報道陣に、両親や男子生徒が「大きく衝撃を受け、動揺して悲しんでいる」と説明しました。

文書では、岡田教育長の発言について「金銭授受について、あたかもいじめとは無関係であるかのような内容になっている」と指摘しています。

三者委員会の報告にある「いじめの要因があったという内容には全く言及されていない」としつつ、」その内容を「大幅に後退させるものである」と批判しました。

また、「関わったとされる児童」の「おごってもらった」という発言に依拠している点についても、「いじめられた児童生徒の立場に立つことを必要」としたいじめ防止対策推進法の趣旨に反しているとして、発言の即時撤回を求めています。

申し入れ後、市教委側の担当者が報道陣に「教育長の発言は言葉足らずだった。当時はいじめと認定できたかというと難しいという趣旨だった」との見解を発表。

この見解については奇妙だと指摘する声が多数上がっています。常任委員会のやり取りでは、当時のことを話す内容ではなかったからだそうです。当然、受け取った記者クラブ側からは「後付けの内容だ」「本当にこの見解でいいのか」との批判の声が上がったそうです。

市教委側は批判の声に対し、持ち帰って検討すると、改めて見解を出す可能性を示唆したそうです。でも、本当に出しなおすかどうかを含めて決まっていないというのが現状だそうです。

⑤2017/1/23 21:53
市教委事務局は「改めて確認」したうえで、岡田教育長のコメントを発表しました。

発言は、第三者委員会の報告書を尊重し、「金品の授受がいじめだと認定することは判断できないという趣旨」であり、「丁寧にお伝えできずに申し訳ありません」としています。

全文は次の通りです

常任委員会において、金品のやり取りについて、専門委員会が「いじめ」と認定することが難しいと言っていても、教育委員会として総体として「いじめ」があったと認めることは可能ではないかといった趣旨の質問をいくつかいただきました。

これらの質問にたいして、教育委員会としては、法律に基づく専門委員会からの答申は尊重すべきであると考えており、専門委員会の結論を見ても、金品の授受のところにつきましては、それだけで「いじめ」と認定することは、なかなか判断ができないという趣旨でお答えしました。

専門委員会の報告書でも、「おごり・おごられ行為そのものについては、「いじめ」と認定することができないが、当該児童のおごりの要因に「いじめ」が存在していたことは認められる」と記載されていることと受け止めています。

丁寧に趣旨をお伝えできず、申し訳ありませんでしたが、現在再発防止委員化で課題や防止策について議論を重ねておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。

このニュース、横浜市教育委員会のトップである、岡田教育長の発言が猛烈な批判を浴びていますが、岡田教育長のコメントを読んでいて、いじめ経験者として思ったのが、「いじめの本質が、何一つわかっていない。こんなコメントじゃあ、火に油を注ぐ様なもの」ということです。おごりの要因にいじめがあったのではなく、おごりも含めてすべてがいじめだったんです。第一、小学生が5万~10万単位のお金をもって豪遊しますか?誰だって小学生がそんな大金を持っていたら不審に思いますよ。加害児童が被害児童・生徒に対してやった行為はおごりなんて言うものではなく、恐喝という犯罪です。それを加害児童が「おごってもらった」といっているから、金品の授受についてはいじめでなかったというのは、あまりにもおかしすぎませんか?これを被害児童や、そのご家族に対していくら説明したって、納得するわけないですよ。納得しろっていう方が無理です。それに、教育委員会の担当者が、言葉足らずだったと話していますが、言葉足らずなんではなくて、それが教育委員会の本音であり、横浜市教委の組織の本質なんでしょう?こういう腐った組織を再生させるためには、教育委員会全員が総辞職して、新たに人選をやり直すべきですね。こんな腐った組織に、子供の人権なんか守れるはずがありません。皆さんは岡田教育長の発言を読んでどう思われたでしょうか。