福島原発事故の影響で、新潟県下越地方に避難した公立中学1年の女子生徒が昨年、いじめを受けて一時不登校になった問題で、第三者委員会は29日、学校などの対応が不適切だったとする検証結果と再発防止策を報告書にまとめ、地元の教育委員会に提出しました。
当時、孤立感を相談した女子生徒に担任が「気のせいではないか」と述べたとして、「不適切な対応」と指摘。国語の教諭が、いじめを訴える作文を見落としたことも「真摯に読んでいれば把握できた」としています。
原発事故からの避難といじめの関連については「被害生徒が関連性があると受け止めても無理はない」と言及しています。
再発防止策では、全職員が組織的に対応する体制づくりや、子供が相談しやすい環境整備などを学校や教育委員会に求めています。
教委によりますと、女子生徒は現在、通常通り登校しているそうです。
横浜であった福島原発事故で避難していた男子生徒がいじめを訴える手記を公表したのが記憶に新しいところですが、こういった問題は、どこででも起こり得るんですね…。私は子供たちには、私が過去に自分の身に起こった虐めの経験から、「人の痛みのわかる人間になりなさい」「将来産まれてくる自分の子供にたいして、胸を張って言えるような生き方をしなさい」常にそう言い聞かせています。
この問題では、加害者側にも問題がありますが、学校の教諭の対応にも問題がありますね。恐らく、自分は原発事故の被害者ではないので、苦しんでいる生徒に対して、寄り添う気持ちがなかったのではないかと思います。何故女子生徒がいじめ被害を訴えているのか・何が原因なのか、そういったことを突き詰めて考えていく必要があったのではないかと思います。