sakura542gouのブログ

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大津市立小学校虐め放置・横浜市教委は6人を処分

 大津市立小学校で2013年、当時4年生女児が同級生に転倒させられるなどのいじめ被害に遭い、担任の30代男性教諭に訴えたものの、教諭が一か月以上放置していたことがわかりました。女児はその後、不登校になったそうです。
 市教委によると、女児は13年10月ごろ、校内で足をかけて転ばされ、悪口を言われるなどのいじめを複数児童から受けたそうです。女児の保護者も加害児童に注意するよう教諭に手紙を送ったそうですが、授業や学校行事での多忙を理由に一か月以上対応しなかったそうです。女児側が市の相談機関に訴え、学校は加害児童に指導したそうですが、女児は14年9月に再びいじめを受けてほぼ不登校になったそうです。中学2年になった現在も学校を休みがちだということです。市教委などが調査し、15年2月に作成した報告書ではいじめを認定し、初動の遅れについて「教員の意識が希薄だった」などと結論付けています。市第三者調査委員が改めて調査をしているそうです。
 大津市立中学2年の男子生徒が11年に自殺した問題を受け、13年9月にいじめ防止推進対策推進法が施行されました。女児のいじめが放置されたのはこの直後で、市教委は「当時の対応は大変申し訳なく思う」と話しています。

 一方、福島県から原発事故で事故で自主避難した男子生徒が、転入先の学校でいじめを受けていた問題で、横浜市教委は21日、2014・15年当時の学校教育事務所長2人を戒告の懲戒処分にするなどの6人を処分しました。「いじめの調査開始まで約1年7か月、適切な対応を取れなかった」などとしています。
 ほかの処分者は両年度の小学校長(すでに退職)・戒告相当▽副校長・文書訓戒▽岡田優子教育長は林文子市長が文書で厳重注意▽小学5年当時の担任教諭は教育次長が口頭で注意という処分内容です。
 男子生徒の保護者は21日、代理人弁護士を通じて「今後、教育委員会は、子供が放置されることがないよう改善していただきたい」とのコメントを発表しました。

まずは大津市立小学校の事案について、私の率直な意見を言わせてもらいます。大津市立中学校でいじめを苦にして自殺した男子生徒の問題の後、いじめ防止対策推進法が施行された直後にこのような問題が起こっていたことについて、何も感じなかったのかということを強く思いました。当然担任だった教諭も、校長も、男子生徒が自殺したことは知っていたはずで、被害女児のことを考えたら、学校行事などをひとまず横において、いじめに真剣に取り組むのが筋ではないかと思います。忙しいから一か月以上も放置していたなんてありえない話です。教員の意識が希薄だった。その一言で簡単に片づけられる問題ではありません。虐めに対して、もっと高いレベルで意識してもらいたいと思います。この教諭はいじめについての認識が甘かったのか、いじめそのものをなかったことにしてしまいたかったのか、そのどちらかではないかと思います。

そして横浜市教委の対応についてですが、ハッキリ言って処分が甘すぎます。普通の一般企業でこのような不祥事が発覚した場合、問答無用で懲戒解雇処分が言い渡されます。特に該当する2014・15年に校長を務めた人物は退職していて、退職金も受け取っているんでしょ?このようないじめに対してふざけた対応しか取れないような校長に、退職金なんか支払う必要なんてありません。また、岡田教育長も市長による厳重注意だけで処分が済まされるなんて、あまりにも処分が軽すぎませんか?はじめ、いじめを認めようとしなかったこの教育長に対して、文書による厳重注意なんて、処分しなかったのに等しいと思います。はっきり言って、教育長を辞任させるくらいの処分をしてもいいはずです。
 いじめがなくならない背景には、子供たちの人権意識の欠如・保護者の養育責任の放棄などのほか、いじめが発覚した時の教員に対する対応の遅れと、処分の甘さが背景にあるように思います。もっと学校行事よりも子供の人権を守るという意識を持ってもらいたいですね。