sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

千葉県内でも原発避難者いじめ?

 東電福島第一原発事故福島県から千葉県内に自主避難した3世帯の子供たちが、転入先の小中学校で「放射能がうつる」と言われるなど、いじめ被害にあったとみられることが27日、分かりました。避難者が国と東電に損害賠償を求めている、千葉地裁での集団訴訟弁護団が明らかにしました。これまで県教委、千葉市教委は避難児童や生徒へのいじめはなかったとしてきましたが、3世帯のうち1世帯は在住地の市教委にいじめを相談。その際の担当者が、福島県出身であることを伏せるよう、配慮を求めてきたことも明らかになったことも分かったそうです。
 弁護団によると、3世帯はいずれも集団訴訟の原告。ある原告の子供は。事故後に県内の中学校へ転入した際、「なんで福島から来たんだ」「放射能がうつる」などと言われたとされます。その後学校に行けなくなり、転校したそうです。

また、別の原告の子供は、転入先の小学校で、同級生やその保護者から「福島のやつの意見は聞かない」などと言われて言われ、やむを得ず県内の別の市に引っ越ししたそうです。転入先の市教委に前校でのいじめを相談した際、担当者は「福島から来たことを伏せましょう」などと話したそうです。

弁護団集団訴訟の原告約20世帯のうち、子供がいる世帯にいじめが疑われる事例がないか調べて発覚したそうです。

県教委などは今月、福島から避難し、県立の公立小中高校などに通う児童・生徒に対するいじめはなかったと発表していました。県教委は「3世帯の事例について把握していない。事態確認を進め今後の対応を考える」としています。

千葉市教委も「市内の学校や保護者から報告や相談はなく、確認されなかった。千葉市の学校であったのであれば、公聴会を通じて再度確認するようにしたい」と話しています。

横浜・新潟に続いて、千葉県内でも発覚した福島原発事故の避難児童・生徒に対するいじめ。相談を受けた担当者の対応もまずかったのではないかと思います。自分の出身地を伏せなければならないというのが、避難者やその家族にとって、どれだけの屈辱か、想像できなかったのではないかと思います。私も大阪から山口にいじめが原因で引っ越しして、転校した中学校で「大坂出身」と話したところで、当時は大阪弁がまだメジャーではなかったので、山口弁がうまく話せない私は、からかいの対象とされ、中学校の担任の先生が、からかった生徒に対して、「逆の立場を考えろ」とから方生徒を一喝し、それからはからかいの対象にはされなくなりましたが、担任がもっと福島から来た子供たちに対し、きちんとした対応をとれば、こんなことは起こらなかったと思いますし、校長や教委も特別な事情を抱えた児童・生徒に対して、きちんとしたバックアップを取る体制をとる必要があるのではないかと思います。相談がなかったから、いじめ原発の避難者がいじめにあっていないというのは間違いで、どこかで被害にあっている子供たちがいるかもしれないと思う必要があると思います。

それにしても、福島から来た奴の意見は聞かないと子供だけでなく、その保護者までそういうことを言うとは、なんとも情けない大人ですね。こんな保護者の子供だから、子供も同じようなことを考えるのでしょうね。
 地震で家がつぶれて住めなくなり、津波によって大切なものをなくして、原発事故によってふるさとも追われて、何重苦も味わって避難してきたのに、さらにその避難先でいじめにあうというのは、なんとも理不尽ですよね。私だったら、このような理由で来た子供たちに対して、このようなことは、口が裂けても言えません。自分がその立場だったらどうなのか、そういったことを考えて、みんなが少しでも復興に向けて力を合わせていくことが大切なのに…。いつから日本人は、このような冷徹な態度を平気で取れるようになったのでしょうか。あまりにも残酷すぎます…。