sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

虐待を受けた子供・脳の機能低下。ほめても響かぬ?の記事を読んで

 今日のヤフーのニュースに虐待を受けた子供・脳の機能低下。ほめても響かぬ?という記事が掲載されていました。
 これは、福井大学などの研究で明らかになったもので、他人の表情も読み取りにくくなっているそうです。

 虐待など親から不適切な養育を受けて反応性愛着障害(RAD)になった子供の脳は、そう出ない子供に比べて視覚的な感情処理に関わる部位が小さい傾向があることが明らかになったそうです。やる気や意欲などに関わる部位の活動が低下していることも判明。ほめられても心に響きにくいと考えられ、被虐待児に一般的に施される「成果を褒める」などの心理療法の効果が少ない可能性も出てきたということです。

RADは子供時代に養育者から受けた体罰や暴言によって養育者への愛着がうまく形成されずに発症する精神疾患の一種。衝動や怒りのコントロールが難しいなどの症状があるということです。

研究グループは、10~17歳のRAD21人とそうでない22人の脳の断面をMRIで撮影。形態や働きを調べたところ、RADの子供は「視覚野」の灰白質(脳神経が集まる領域)の容積が20%ほど少なかったそうです。
 この部位はダメージを受けると他人の表情から感情を読み取りにくくなるといい、虐待などが脳に影響を与え、症状につながっている実態が明らかになったそうです。

また、10~15歳のRADの子供16人とそうでない20人に金銭報酬を得られるゲームをしてもらい、脳の活動を調べたところ、やる気や意欲に関わる「線条体」の活動量の平均がRADの子供はそうでない子供の半分以下だったそうです。

こうした結果から、RADの子供は「報酬」へのモチベーションが低いとみられ、一般的な治療とは別の方法が必要な可能性が高まったそうです。福井大学子どものこころ発達研究センターの友田明美教授(小児発達学)は「RADや関連する精神疾患の発症のメカニズムの理科や治療法の開発につながる成果」だと話しています。

子どもの心に深い傷跡を残す虐待。こんなところにも大きな影響を与えていたんですね。ほめられても反応が鈍いというのは、大きな問題なのではないかと思います。人は褒められて精神的に安定し、成長していくものだと思いますが、それが虐待を受けた子供たちの心に響かないというのであれば、私たちはもし、虐待を受けた子供と接することがあった時にどう接したらいいのでしょうか。大人である私たちがしっかりと考えていかなくてはいけない問題だと思います。親も人間ですからイライラするときもありますし、落ち込むときや不安になることもありますし、腹が立つことだってあります。でもその怒りの矛先を子供に向けていいわけがありません。よく虐待事件を起こして警察に逮捕された保護者の言葉を聞くと『躾のつもりだった』ということをよく聞きますが、暴力を含む虐待と躾は、全く違うものです。子供に豊かな感情を抱いて成長してほしいと願うのであれば、子供に対しての虐待を即刻やめるべきです。虐待なんて百害あって一利なしです。子供を大人の犠牲にはしてほしくないです。