sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

私の人生回顧録社会人編

 児童養護施設への訪問発表を控えた五月の半ばになって、私はちょっとしたスランプに陥ってました。スピッツのチェリーを練習していたんですが、低音から高音に一気に音を上げる演奏方法があるんですが、それがピシッと決まっていたのに、なかなか上手く決まらなくなって、焦りから余計に音が出なくなるという悪循環に陥ってしまったのです。この演奏をするのは私一人しかいないのできっちりと決めないとあとの演奏に影響が出るといってもいいくらい重要なところだったので、なんとか決めようと無意識のうちに力みが入っていたようで、たかちゃん(吹奏楽部の同級生)から「リンダ君ちょっと力みすぎ~。」といわれてはっと気がついて、肩の力を抜いてリラックスさせて思いっきり息を楽器に吹き込んでやるとなんとかもとのように演奏できるようになったのでホッとしました。
 そしていよいよ発表当日。楽器をそれぞれ車に積み込んで会場に向かいました。そして会場に着くと施設に入所している子供たちから熱烈な歓迎を受けました。みんな多感な時期を親とはなれて暮らさなくてはならない寂しさを抱えているんだなと思いながら、楽器のセッティングを済ませてまずは子供たちと思いっきり体を動かして遊びました。かくれんぼをしたり、鬼ごっこをしたりして小さい子供から中学生ほどの子供まで一緒になって遊んだのを今もよく覚えています。
 いよいよ演奏会の時間となり、まずは楽器紹介。フルート・クラリネット・アルトサックス・テナーサックス・トランペット・ホルン・ユーフォニウムトロンボーン・チューバ・ドラム・キーボードという順番で紹介され、私たちトロンボーンはトンネルズのガラガラヘビがやってくるのサビの部分を演奏してうけを狙いました。先ず最初はドラえもん。今の主題歌ではなくあんなこといいな~出来たらいいなの歌いだしで始まる声優さんが変わる前の曲です。軽快にリズムを刻みながら演奏していると小さな子供たちの中には歌いだす子供もいて、先ずは子供心をつかむことが出来たかなと思います。次は女子の間で人気の高いスマップのヒットメドレー。この曲も、女子を中心に口ずさむ子供たちがたくさんいました。その後セーラームーンを演奏して、私が苦労したスピッツのチェリー。この曲は最初から最後までトロンボーンが主に主旋律を担当する箇所が多いので、わがトロンボーン軍団が思いっきり目立てる曲です。そして私がスランプに陥っていたところも難なくクリアーして、スピッツの曲は終了。最後にみんなに元気に強く毎日を過ごしてほしいという願いをこめて、岡本真夜さんのTOMORROWを演奏して、子供タイみんなで合唱して、演奏会は終わりました。そしてアンコールにこたえて、ジャズの名曲といわれ、アメリカの第二の国歌とも言われるIN・THE・MUDEを演奏して最後にみんなで盛り上がって、最後に記念撮影をして会場を後にしました。私たちにとっても、子供たちと触れ合える楽しい時間でした。