韓国で開催されている平昌オリンピックも、いよいよ閉会式を残すのみとなりました。これまで17日間にわたって、雪と氷の上で繰り広げられた熱い戦いも、幕を下ろそうとしています。思うような成績を残せなかった選手。会心の成績が残せた選手、いろいろとあると思いますが、その熱い戦いも幕を下ろそうとしています。
私がこのオリンピックで一番印象に残ったシーンと言えば、スピードスケート500メートルで優勝を争った小平選手と韓国のイ選手のお互いの健闘をたたえ合うシーンでしょうか。二人は強力なライバルでもあり、親しい友人でもあるとか。レースが終わって涙を流すイ選手にそっと寄り添って、肩を抱き寄せる小平選手の友人を思う優しさがあふれていたなと感じました。
このオリンピックを見ていて思ったのが、スポーツの世界には人種も、宗教も、性別も、国籍も関係なく、公平公正なルールにのっとった中で行われるフェアな世界なんだなということ。そして、人間が闘うのはスポーツの世界だけで十分だと思いました。
私たちはスポーツ選手から学べることはたくさんあると思います。お互いの健闘をたたえ合うこと・フェアプレーの精神の大切さ、ライバルを思いやる心、つかみ取った栄冠をみんな分かち合う心。そして、最後の最後まで絶対にあきらめない心・絶体絶命のピンチになったときも、冷静な心でいられること。そういったものは絶対に人として忘れてはいけないと思いました。この平昌オリンピックが残したものを国際社会の場でも生かしていくのも、殺してしまうのも人間です。オリンピック選手が伝えてくれた大切なもの。私は忘れたくないです。そして、4年後、またオリンピックという場で熱い戦いを繰り広げてくれることを願いつつ、閉会式の中継を楽しもうと思います。
