sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

働き方改革…

 今国会で大きく取り上げられている働き方改革。本来の趣旨は長時間労働の慣習を改めて、家庭と仕事を両立させる、ワークライフバランスを保つというのが目的ではなかったかと思いますが、この国会でのやり取りをニュースで聴いていると、働き方改革ではなくて、働かせ方改革の方に進んでいるんじゃないか?そんな感じを受けます。
 政府与党は裁量労働制の導入を目指す方針ですが、この制度には一定の成果が上がれば、いくら働いてもいいというものであり、私は残業時間が青天井式に増えるのではないかという気がします。経営側からすれば、残業代を支払わなくてもいいわけで、人件費の抑制につながると、歓迎する経営者も多いとか。
 その一方で連合は同一労働同一賃金の導入を求めていますが、こちらも導入は難しいのではないかと思います。同じ仕事をして、何年もたっているベテランと、独り立ちして間もない社員が同一賃金だと、長年その仕事に打ち込んできたベテラン社員のモチベーションが下がるのではないかと思います。
  
 実際、私は会社で働いて給料をもらっているサラリーマンですが、現場で働いている従業員の立場から言わせてもらうと、とにかく長時間労働が日常的に行われているという点を解消してもらいたいという思いが強いです。先月の私の残業時間を給料明細で見てみると、58時間でした。過労死ラインと言われる80時間には達していませんが、毎日仕事を終えて帰宅するのは夜8:30分から9時ごろ。仕事に行っている間、立ちっ放しであくせくして働いて、翌日の朝6:15分には家を出るという感じで、これだと36協定に違反するということで、休みを取ることになりましたが、それでも月に58時間の残業は多いなと感じます。今の私の平日は、朝仕事に行って、仕事を終えて帰ったら、夕食を食べて、ブログを少しの間更新して、風呂に入ったらそのまま就寝という状態になっており、家族との会話をする時間と言えば、息子と風呂に入っている時ぐらいなものです。これでワークライフバランスがとれているとはとてもじゃないですけど言えない状況です。
 私が望んでいるのは、普段、皆が夕食を食べるときに一緒に食事ができて、その日にあったことなど、家族と会話する時間が持てて、自分の趣味にも使える時間が持てるということ。今の経営のトップにいる人たちは、働くことはいいことだ。と言い聞かされて仕事をしてきた、たたき上げの”企業戦士”であり、まずは上層部の意識改革をしていかないと、とてもじゃないですけど、ワークライフバランスを保つことは不可能なんじゃないかと思います。私は働き方改革関連法案を国会に出すよりも、労働基準法の改正案(例えば、完全週休二日制を企業や組織に義務付けるとか、残業をさせる場合、今よりももっと多額の残業手当を支払わせて、残業させるということのコストパフォーマンスが非経済的であるということを認識させるとか)を提出する方が労働者側にとってはいいのではないかという気もします。とにかく政府は、官僚主導で働き方改革を進めるのではなく、労働者の側の視点に立った改革を実行してもらいたいです。