近頃よく耳にするようになった人工知能（AI)。いろんな分野への進出が考えられていますが、それは、私が勤める自動車業界も同じ。あらゆる作業でAIの進出が考えられますが、AIによって車が生産されるようになると、人間が行う作業が減ってしまうのではないか…。そんな声も聞かれます。
私がいま行っている作業は、塗装がすべて終わった車に、さび止めの防錆油を鉄板の合わせ目などに塗布する作業なんですが、この作業は私たち人間が何年にもわたって積み重ねてきた経験と勘が頼りになる作業です。吹き付けしている時の音や、道具の様子などから不具合を見つけ、不具合が発生した場合の手直しやリリーフ対応など、すべてこれまでの経験と勘で判断されている領域でもあります。
しかし、AIが導入されるとどこでどのような不具合が発生しているか、あるいは発生する可能性があるのか、瞬時に判断ができるわけですし、仕事自体、どうやったら効率的に仕事が行えるのか、AI自体が考え、作業する時代がすぐそこまで来ているのかもしれません。
車業界を取り巻く環境も、AIが普及すれば、車の運転のすべてを完全に自動化することも夢ではないですし、生産の現場でもすべてAIに任せるということになるかもしれません。その時、私の仕事はどうなっているのかなぁ…。不安でもあり、楽しみでもあり…。AIは私の興味のある分野の一つですので、興味津々です。
