sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

川西高2自殺・いじめとの関連を認定

 2012年9月、兵庫県川西市の県立高校2年の男子生徒(17)が自殺した問題で、同校は、自殺といじめの関連を認める内容の追加報告書を県教委に提出したことが、26日までに分かりました。当初の報告書はいじめとの関連を認めていませんでした。いじめと自殺の関連を認定した昨年3月の神戸地裁の判決を受け、両親が報告書の訂正を求めていました。

 生徒は2012年9月2日、自宅内で自殺。同月20日に同校が県教委に提出した報告書は「いじめがあったことは確認された」とする一方、自殺との関連は「現時点ではあるともないとも判断できない」としていました。同校が設置した第三者委員会も13年5月に公表した調査結果で、いじめは認定したものの、「自殺と関連付けることは困難」と結論付けました。

 両親は同年12月、県や元同級3人らに損害賠償を求めて同地裁に提訴。判決は自殺といじめの関連に「合理的な疑いをはさむ余地はない」とし、同級生3人と県に計210万円の支払いを命じました。
 
 判決を受け、両親は今年4月、同校に対し、「いじめがなければ、息子は生きていたということを明記してほしい」と報告書の訂正を求めていました。

 追加の報告書は25日付でA4判3枚。地裁の判決文を引用し、いじめと認定された行為を明記し、自殺との関連を認める記述を盛り込んでいます。同校の校長は取材に、「生徒の死を重く受け止め、いじめ防止に取り組んでいく」としています。

 このニュース、私もNHKのニュースで見ましたが、追加された報告書は、神戸地裁が下した判決文をそのまま引用しているだけで、校長や県教委がどのようにいじめ防止を図っていくのか、生徒が亡くなったという事実に対して、どの様に思っているのかなどが記載されていない、実に内容の薄い報告書だなっていう気がしました。生徒は蛾の死骸を机の上に置かれたり、汚いなどの暴言を吐かれたり、そういったいじめを受けていたわけで、学校もいじめがあったと認めているのであれば、自殺の原因が虐めであった可能性が高いということは、誰でも容易に想像がつくはずです。
 結局はいじめが原因で生徒が自殺したと認めてしまえば、学校の責任自体が問われることになるわけで、それを回避するために自己保身に走ったのではないか?私はそうこのニュースを見て思いました。
 インタビューで、ご両親は学校に対する不信感をあらわにしていましたが、いじめがあったと認めたのも関わらず、いじめと自殺の因果関係については「あったともなかったとも言えない」とし、第三者委員会も「自殺と関連付けることは困難」というような報告書を出されれば、子供を失った遺族としては、到底承服しがたい物であろうことは、容易に想像ができます。           

 教育に携わる関係者の皆さんにお願いしたいのは、いじめという犯罪行為を見て見ぬふりは絶対にしないでいただきたい・そしていじめが発覚した場合は包み隠さず、すべての情報を開示し、明らかにしていただきたいと思います。学校や教育委員会の隠ぺい体質がいじめを助長している面もありますからね。
 いじめ加害者から見れば、「いじめに加担したって、自分は悪く言われない」と思っている輩もいるかもしれません。虐め加害行為は、必ず厳しく罰せられるということを児童・生徒に伝えていく必要があるように思います。