sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

長崎中3自殺・和解成立

 長崎県新上五島町で2014年1月に自殺した町立奈良尾中3年の竹松景虎さん(当時15歳)の両親が町と県に6253万円の損害賠償を求めた訴訟は4日、長崎地裁(土屋毅裁判長)で和解が成立しました。町側が、竹松さんが同級生から悪口などのいじめによって自殺したことや教員がいじめ防止措置を怠ったことを認めたうえで謝罪し、町が両親に和解金4000万円を支払うことになりました。

 竹松さんへのいじめは殴る・蹴るなどの身体的暴力ではなく、複数の生徒が「死ね」といった悪口を言ったり無視したりするものでしたが、両親の弁護団によると、和解金はいじめ自殺訴訟では最高水準だとか。父親の裕之さん(53)は「暴力を伴わないいじめであっても人を死に追い込むほど重大で、それを見逃せば高額の賠償責任を負わされることが認められた。第二の景虎を生まない社会にするための一歩にして」と語りました。
 竹松さんは三学期の始業式があった14年1月8日朝、自宅近くのグラウンドで自殺。町が設置した弁護士らによる第三者委員会は昨年1月、同級生から悪口などの過酷ないじめを受け続けたことが原因で自殺したとする報告書を町に提出、両親が同8月に提訴しました。
 和解後に江上悦生町長は「町の対応が二転三転し、ご遺族を混乱させたことに改めてお詫び申し上げる」と謝罪しました。和解には県教委が町のいじめ根絶に向けた取り組みを支援するとの条項があり、県教委義務教育課児童生徒支援室は「必要な支援について町と協議したい」と語っています。

竹松さんの父裕之さん(53)は4日、長崎地裁で和解に際して意見陳述を行い「裁判が終わっても、景虎が帰ってくるわけではなく、宝物のような我が子を突然失った悲しみが言えることもない」と涙をこらえ語りました。
 和解は成立しても遺族の町側への不信感は強いと言います。「過酷ないじめが原因で自殺した」と結論付けた第三者委員会の報告書を町はホームページに掲載しましたが、3カ月後の昨年6月、遺族に無断で中止しました。このため遺族は、和解前の話し合いで「教職員がいじめ防止措置を怠り待ちが法的責任を負うようになったことを町民に正確に理解してもらうために再掲してほしい」と求めていました。
 しかし江上町長は和解後の記者会見で「報告書に関係する人から「事実誤認がある」との声が寄せられている」として、HPに掲載するのは再発防止の提言だけに限り、いじめの具体的内容や自殺までの経緯などは掲載しない考えを表明。その場にいた第三者委員会のメンバーから「竹松さんの死に真摯に向き合っていない」という批判が上がりました。
 両親が裁判を起こしたのは「町の責任逃れを許せない」という思いだったからでした。松竹さんの自殺直後に学校が実施した同級生へのアンケートなどにいじめの存在を示す回答があったにもかかわらず、町教委は当初、両親に開示せず、「いじめは見つからなかった」と伝えていました。町側はいじめの存在を認めた後も第三者委員会の報告書を「事実誤認がある」と批判し、両親は提訴に踏み切りました。
 裕之さんは和解後の記者会見で「学校は子供の命を守ることを第一に考えてほしい。子どもによく声をかけ見守ってほしい」と訴えていました。

このニュースを聞いての印象は、町側は「なかったことにしたがっている」ということでした。そうでなければ、なぜ景虎さんが自殺したのか、いじめをうかがわせるアンケートの調査結果が出ていたにもかかわらず、両親に開示しなかったのか、いじめの存在を認めた後も、事実誤認があるとして批判したのか、説明がつきません。町は包み隠さず、景虎さんに対して行われていたいじめの実態を公表しなさいと思います。

 私は元嫁がよく私や息子に対して「死ね」という言葉を発していたので、私は「言葉は人に生きる希望を与える道具にもなれば、人を殺す凶器にもなる」そういうことを口酸っぱく言ってきましたが、元嫁はそれを聞き入れることはありませんでした。私や息子は幸いにも自殺することなく、元嫁と別れるという決断をして今に至っていますが、私も息子も、もしあのまま一緒に暮らし続けていたら、「死」を選択していたかもしれません。それを思うと、竹松さんが受けていた苦しみやつらい思いは、容易にどんなだったか、経験者として想像がつきます。本当につらかったんだろうなって…。必死になって耐えてたんだろうなって…。

日本のいじめ自殺の損害賠償訴訟で、和解金が4000万円支払われるということですが、これが最高水準だったなんて…。あまりにも低すぎます。生きていれば、一生涯にわたって得られるはずであった利益を考えると、少なすぎます。加害者にはもっと厳しい刑罰と、賠償責任を負わせるべきです。未成年だったからだとか、精神的に未熟だったからとか、そんなの理由にはなりません。中学生にもなったらやっていい事といけないことの区別は容易につくはずです。加害者の親と、保護責任を怠った教師は表に出て来いって思うのは、私だけでしょうか?