sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

3年で2人自殺・尋常じゃない

 同級生からのいじめを受けて2013年に自殺した男子高校生の遺族が学校法人などに損害賠償などを求めた訴訟で、その3年前に部活動の上級生からの暴力を受け自殺した同じ高校の生徒の遺族が「息子の死を教訓にしていれば新たな自殺は防げたはずだ」と訴えています。3年間に2人が亡くなった事実に向き合うよう求める遺族に対して、学校法人側は「自殺は予見できなかった」とする主張を崩していないそうです。

 訴訟を起こしているのは、私立筑紫台高校(福岡県太宰府市)3年だった山口勲大(いさむ)さん(当時18歳)の遺族。同校を運営する学校法人筑紫台学園と同級生8人に損害賠償を求め、2016年10月福岡地裁に提訴しました。
 訴状などによりますと、山口さんは1年の時から同級生に身体的特徴をからかわれたり、暴力を振るわれたりし、13年11月に自殺。第三者委員会が15年、いじめと自殺の因果関係を「明白」と認めました。同校では10年7月にも1年だった剣道部の男子生徒(当時15歳)が校内で自殺を図り死亡しました。学校が県に提出した報告書などによりますと、生徒は剣道部の複数の上級生から、叩かれたり、蹴られたりして負傷し、「死ね」とも言われたりしていました。
 父親(53)によりますと、学校からは原因調査や再発防止に関する文書は開示されず、学校が県に提出した報告書の内容も県に情報公開を請求して初めて知ったそうです。息子さんの死の3年後、山口さんの自殺を知った父親は「またか、とショックを受けた」と言います。
 遺族は今年2月「学校が部活でのしごきに適切に対応していれば息子は死なずに済んだ。息子の死を教訓にしていれば山口さんの自死は防げたはずだ」と訴える陳述書を作成し、山口さんの遺族が訴訟に提出しました。いじめを巡る訴訟で、以前に自殺した別の生徒の遺族が学校の再発防止策の不十分さを訴えるのは異例だということです。
 一方、学校法人側は3月19日の弁論準備手続きで、剣道部生徒の自殺について「上級生による行き過ぎた指導はあったが、顧問が上級生に社z際させるなどその都度解決しており、自殺と因果関係は認められなかった」と主張しています。」「おもんクラス内での同級生によるいじめ事案である本件(山口さんの自殺)とは内容や性質が大きく異なる」として、山口さんの自殺の「予見可能性」を改めて否定しました。
 剣道部生徒の遺族の陳述書について、学校法人の代理弁護士は取材に「裁判の争点に関わる事なのでコメントは差し控える」と回答しています。

 3年間のうちに2人の生徒が自殺するというのは、学校側に危機管理能力が全くないと言えると思います。まず、剣道部の生徒の自殺についてですが、いじめ加害者側は謝罪をするのは上辺だけの謝罪だけで、心から申し訳ないと思って謝っているのではありません。申し訳ないと思って謝罪しているのであれば、一回発覚した時点でいじめや暴力は無くなっているはずです。これは私の経験からもはっきり断言できます。その都度解決したと言っていますが、その都度謝罪させたということは、継続して何度もいじめが継続していたってことですよね。いじめが発覚した段階で学校は加害生徒に対して出席停止や退学などの重い処分をするべきで、それくらい重いペナルティーを課さないと防げなかったのではないかと思います。この時点でいじめに対しては厳しく対応するというメッセージが明確に発せられていたら、山口さんの自見も防げたはずで、それができなかったということは、学校側に危機管理能力が学校法人の幹部から、末端の教師にいたるまでなかったということ。また、山口さんの自殺事件で、担任は何をしていたのかということが全く言及されていませんが、クラスで起きたいじめの責任の一端は担任にもあります。担任がいじめは絶対に許さないという態度を示していれば、自殺が防げた可能性があると思います。この山口さんの事件でも、恐らく何らかの相談がなされていたと思いますが、いじめ加害者を退学などにしていれば、被害者である山口さんが自殺しなくても済んだはずです。はっきり言って、学校は責任をとりたくないんだな…。私はそう思いました。いじめは予見できなかったというのは、学校の経営幹部の責任逃れでしかありません。いじめを予見するようにするのが学校運営者の責任です。