sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

大津いじめ事件・損害賠償判決出る

 滋賀県大津市の中学校で、2011年10月、中学2年生の男子生徒が自殺したのは元同級生によるいじめが原因だったとして、遺族が元同級生3人と保護者に3800万円の損害賠償を求めた訴訟で、大津地裁(西岡繁靖裁判長)は19日、元同級生2人に、3750万円余りの賠償を命じる判決を言い渡しました。西岡裁判長は「いじめが自殺の原因で、予見可能性はあった」と述べました。もう一人の同級生については「一体となって関与したとまでは言えない」として、賠償を認めませんでした。

 判決は「2学期以降、暴行などの積み重ねの中で『いじる側』と『いじられる側』と言う関係に変容させ、全体として自殺したいとの思い、無価値感・絶望感を抱かせるに十分なものだった」とし、自殺といじめ行為の因果関係を、過去の判例より広く認めました。
 閉廷後、自殺した男子生徒の父親が記者会見し、「これまでのいじめ訴訟を大きく前進させる画期的な判決。いじめで命を絶つ子をなくすための戦いで、息子に託された最後のメッセージだった」と、声を詰まらせながら、思いを語りました。
 裁判で遺族側は、男子生徒が自殺前日に「僕死にます」との電話を元同級生にかけていた経緯などから、いじめを苦に自死したと主張。元同級生側は男子生徒に馬乗りになるなどの一部行為は認めたものの、いじめではなく「遊びだった」などと反論。いじめと自殺との因果関係が大きな争点となりました。
 訴訟は、遺族が12年2月、大津市や元同級生3人、保護者を相手取り、計7700万円の損害賠償を求めて提訴。当初、市側は争う姿勢を示しましたが、のちに自殺との因果関係や過失責任を認めたため、15年に和解が成立しています。
 大津いじめ事件は、いじめ問題を社会に広く投げかけ、学校に常設の対策組織を置くことを明記した「いじめ被害対策推進法」が成立するきっかけとなりました。

 大津いじめ事件は、改めていじめ問題が根深い問題であることを見せつけた事件であったように思います。学校や市教委の不誠実極まりない対応や、加害者の被害者やご遺族の方々を愚弄するような発言などもあり、大きな問題として報道されました。
 今日の判決で加害者側は3750万円を賠償金として支払うことが命じられましたが、いくらお金が支払われても、亡くなった生徒は帰ってきません。残されたご遺族の方々も、賠償金よりも、亡くなった息子を返せと言う思いだと思いますが、まずはこれでこの事件は一区切りを迎えたのかなと思います。
 改めていじめ加害行為をやっている・あるいは加害行為をしていた子供に問います。もし自分がいじめた相手が自殺したら、責任は取れるのか?これだけ高額な賠償金の支払いを命じられて、払っていけるのか?いじめをはたらいた代償はあまりにも大きすぎます。
 それにしても、加害者側は、この期に及んでまだ反省の態度を見せてないんですね。遊びだったって…。遊びだったら、男子生徒が自殺するようなことなんてあり得ません。被害者をなめてかかるのもいい加減にしろって思いますね。