sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

長崎中三いじめ自殺・和解へ

 長崎県新上五島町で2014年1月にいじめを受けて自殺した町立奈良尾中3年の竹松景虎さん(当時15歳)の両親が町と県に6253万円の損害賠償を求めて長崎地裁で係争中の訴訟が和解する元雄氏となりました。町議会が8日の臨時町議会で両親との和解に関する町提出の議案を可決したそうです。

 いじめが原因で自殺したことや教職員がいじめ防止措置を怠ったことなどを町側が認めたうえで謝罪し、和解金4000万円を支払う内容だそうで、両親も和解に応じる方針だそうです。

 町が設置した第三者委員会は昨年1月、松竹さんが同級生から「死ね」といった悪口を繰り返し言われるなどの過酷ないじめを受け続けたことが下人で自殺したとの報告書を町に提出し、両親が同8月に提訴しました。街は松竹さんがいじめが原因で自殺したことや、教職員がいじめに気付かず安全配慮義務に違反したことを認め、地裁が和解勧告をしました。
 和解条項には、町が第三者委員会の報告書を最大限尊重し、この事案を題材にした研修など、報告書で提言されている再発防止策の実施状況を年一回公表することも盛り込まれました。
 町武さんの父親の裕之さん(53)は「町は町教委、学校はこれまで私たちを裏切り続けてきた。すべての手続きが終わった後、息子の仏壇の前で謝罪してほしい」と話しています。

 新聞の解説には、松竹さんが受けたいじめは殴る、けるなどの暴力ではなく、悪口や無視などでしたが、弁護団によると、町が支払うことになった和解金4000万円は過去のいじめ自殺訴訟の和解金より高水準となったそうです。このことは悪口や無視などであっても人を死に追い込む重大ないじめであり、学校や行政にはそれを防ぐ重い責任が科せられていることを示しているとしています。
 松竹さんが通っていたのは離党の小規模校で教師の目が届きにくい環境ではなかったといいます。しかし、松竹さんは3年になってから同級生から悪口や無視などのいじめを繰り返し受け、孤立感を深めていったといいます。夏休みにはいじめを題材にした作文を書くなどして「SOS」を出していたそうですが、学校側は気づかなかったということです。
 和解条項には「すべての教室にいじめが在り得ることを前提に、虐め見逃しゼロを目指す」ことなどを提言した第三者委員会の報告書を町が最大限尊重することも盛り込まれました。松竹さんの自殺から3年がたった今も、いじめが原因と疑われる子供の自殺が全国で後を絶ちませんが、苦渋の思いで和解を受け入れた両親の願いは、和解の意味を社会全体がかみしめ、息子の苦しみ・親の絶望をほかの誰にも味合わせないことだとしています。
 
 この記事では、加害者側の生徒のことには触れられていませんが、加害生徒は今、松竹さんが自分たちが行ったいじめが原因で自殺をしたという現実をどのように受け止めているんでしょうか。何も感じていないんでしょうか。人の痛みについて何も感じないんでしょうか。せめて加害者の生徒の親が表に出てきて、謝罪すべきではないでしょうか。

 それと、いじめ自殺での和解金が4000万円で過去最高水準だということだそうですが、もし彼が自殺せずに、普通に働いて所得を得ていたとすれば、彼が得られるはずであった所得は、もっと高水準だったはずです。彼が自殺したがために失われた利益(逸失利益)を考えると、これでも安すぎるのではないかと思います。
 
 そして、町教委はいじめを見抜くことが出来なかった責任を取る必要があるように思います。なぜ、離島の小規模校で、いじめを見抜けなかったのか、今後検証していかないと同じ事が再び繰り返されるのではないかと思います。
 そして、何度も言いますが、いじめは犯罪です。犯罪を犯してまで、あなたは人をいじめたいと思いますか?人をいじめて何が楽しいのですか?そんなことをして、将来の自分の子供たちに胸を張って言えますか?いじめを行ってる加害者ははっきり言って、人として最悪最低です。