今日の新聞の社会面に掲載されていた記事です。今年の1月30日に、島根県益田市の国道で、集団登校児童の見守り活動をしていた三原ただみつさん(当時73歳)が、軽トラックにはねられて、死亡した事故で、道交法違反(酒気帯び運転)などの罪に問われた同市の無職山口伊佐男被告(62)の判決が18日、松江地裁益田支部であり、本多健司裁判官は懲役2年10か月(求刑・懲役4年)を言い渡しました。本多裁判官は「焼酎の水割りを飲んだ4時間後に酒気帯び運転を認識しつつ、大丈夫と安易に考えて運転した。見守り活動をしていた男性は自ら事故の犠牲になり結果は悲惨で重大だ」などと述べました。
三原さんと見守り活動をしていた御神本(おかもと)康一さん(65)は「飲酒運転の罪の重さを認識させる判決。若者は黙々と活動する三原さんの背中を見てきた。決意を新たに子供たちを守っていきたい」と話しています。
三原さんは、以前登校中の娘さんを車にはねられて亡くすという悲劇にみまわれたそうですが、それが子供たちの登校の安全を見守る活動の原点だったといいます。その三原さんが今度は飲酒運転のドライバーにはねられてなくなってしまうという、なんとも言えない悲劇が起きてしまいました。
何度も言っていますが、車を製造する仕事に携わっている私からの心からのお願いです。車は一つ使い方を誤れば、人の命を奪う凶器にもなります。絶対に飲酒運転はしないでください。飲酒運転は重大な犯罪です。飲んだら乗るな・乗るなら飲むな・車を運転するドライバーに酒を飲ませるな。こういったドライバーとしての基本中の基本をしっかりと守ってもらいたいです。飲酒運転で事故を起こせば、「すいませんでした」では済まなくなります。被害者への賠償や、加害者家族の家庭の崩壊はもちろんのこと、社会的信用も失います。そして何より、亡くなった命は二度と帰っては来ません。事故を起こした後で、「あの時運転をやめておけばよかった」と後悔しても遅いんです。絶対に飲酒運転はやめてください。
それにしても、飲酒運転で人を轢き殺しておきながら、懲役が2年10か月ですか…。あまりにも軽すぎませんか?