今日の新聞の社会面に掲載されてましたが、駅伝の強豪校として知られる豊川工業高校でも体罰があったことが発覚しました。陸上部の監督が部員に繰り返し体罰を加えていたことがわかったそうで、部員の中には体罰が原因で転校したり、退学したりした生徒が二人いたそうですが、愛知県教育委員会には報告されておらず、学校ぐるみで隠蔽していたそうです。今月25日になって報告を受けた県教委はこの教諭による陸上部への指導を自粛させるよう指示を出したそうです。同校の竹本禎久校長が26日記者会見をして明らかにしたそうです。
校長によると、昨年7月、合宿中に低血糖でふらふらしていた男子部員の顔を教諭が平手で2発たたいて、鼓膜に傷がつく2週間の怪我をさせた上、ショックを受けて9月に転校したそうです。
さらに昨年10月、ほかの生徒が見ている前で、女子部員を2・3発平手打ちしたことも発覚。この部員はその後登校できなくなり、12月末で退学したそうです。
また、この教諭は昨年4月から2人以外にも、約30人の部員のうち10人に対して平手打ちや蹴るなどの体罰を繰り返していたそうです。10人への体罰は、県教委が今月上旬に全県立高校に支持した調査で発覚したそうです。
またも学校の隠蔽体質が露呈する事件が発覚しましたね。大津市のいじめ自殺事件・桜宮高校の体罰死事件・そして今回の事件。ここまで学校の隠蔽体質が明るみに出ると、表ざたになっているのは氷山の一角で、まだまだどこの学校でもありうるんじゃないのかと思ってしまいます。スポーツの強豪校ならどこの学校でも体罰が行われているんじゃないか？そんな不安がよぎります。
スポーツに力を入れるのであればその指導に当たる顧問や監督に対する指導者としての資質も厳しくチェックされるべきです。それがまったく機能していない。あるいは意見を提言することができない。そういう環境の下でスポーツマンシップにのっとった監督や指導ができるようには思えません。やはり学校という教育現場はいまだに封建的な風土が色濃く残っているのでしょうか。いま、私の子供も支援学校の中等部3年と小学校5年で学校に通ってますが、もし自分の子供に学校の教師や教諭によって理不尽な体罰を加えられていることがわかったとき皆さんはどうしますか？そのことも考えて子供を学校に通わさなければならない時代なのかもしれませんね。これじゃあ有望な選手も育たないし、教育立国を目指そうにも無理だと思いますが。文科省が全国の学校に対して強制的に調査をはじめるべきだと思いますね。
