sakura542gouのブログ

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体罰での教員処分952人

 今日の新聞の社旗面に掲載されていた記事です。児童・生徒への体罰で、2014年度に懲戒・訓告などの処分を受けた公立小中高校などの教員は、952人に上ったことが25日、文科省の調査で明らかになりました大阪市立桜宮高校の体罰自殺問題を受けた緊急調査で判明し、軽微なものも含めて12・13年度からは激減しましたが、問題発覚前の11年度の倍以上になっており、体罰が後を絶たない現状が浮き彫りになったとされています。
 調査によると、14年度に体罰で停職や減給などの懲戒処分を受けた全国の公立校教員は234人(停職13人・減給117人・戒告104人)。訓告などを含めた処分は952人に達し、被害を受けた児童生徒は1726人に上ったそうです。
 処分人数で最も多いのが、中学校教員で432人。授業中や部活動中の体罰が目立ったそうです。小学校教員は269人で6割近くが授業中の体罰だったそうです。高校教員の処分は217人だったそうです。
 体罰の内容は「素手で殴る」が半数を超え、「蹴る・踏みつける」「投げる・突き飛ばす・転倒させるが」がこれに続いているということです。けがを負わせた教員は211人いたということです。
 文科省は、12年12月に男子生徒が自殺した桜宮高校の問題を受けて緊急調査を実施したところ、全国で体罰が大量に発覚。12年度に2253人・13年度に3953人の処分者が出ました。問題発覚前の11年度の処分者は404人で、同省の担当者は「きめ細かい把握が進んだ一方で、今も体罰を容認する現場があるとも考えられる」と話しています。
 一方、わいせつ行為やセクハラ行為で処分を受けた公立校の教員は205人で、過去最悪だった13年度と同数だったそうです。このうち懲戒処分は183人で免職は115人に上ったそうです。自校の児童生徒へのわいせつ行為などで処分された教員は82人だったそうです。

次に体罰の具体的な例が書かれています

宮崎県日南市の中学校では、13年10月、運動部の顧問を務める40歳代の男性教諭が、部員の男子生徒の顔を平手で20回殴る体罰を加えたそうです。男性教諭は昨年9月と10月にも同じ生徒の顔を殴ったり、腹をけったりする暴行を加え、戒告処分を埋めました。「生徒のリーダーシップを高めたかった」というのがその理由だそうです。

桜宮高校の問題では、運動部主将の男子生徒が顧問の教諭課r暴行を受けて、翌日自殺に追い込まれました。
 14年度の処分でも、部活動中の体罰で処分を受けた教員は198人に上ります。同じ教員が繰り返したイオ\罰を行い、再び処分を受けたケースも目立っており、自治体は体罰0に向け、試行錯誤を続けているそうです。茨城県は怒りをコントロールする力をつけさせる「アンガーマネジメント」研修を管理職や運動部の顧問などを対象に14年度から始めたそうです。教委に通報窓口を設置したり、体罰を行った教員に再発防止の講習を受けさせたりする自治体もあるそうです。
 日体大の藤田主一教授(教育心理学)は「桜宮高校の問題から時間がたち、現場では『これくらいは許される』といった範囲が広がって、処分につながらないケースもあるのでは。処分の激減が実態を表している数字かどうかは検証が必要』と話しています。

いじめが深刻な問題となる中で、学校の中では生徒の規範となるべき教員がこのような体罰や、わいせつ行為などで処分されるというのは、保護者としては、やりきれない思いがしますね。安倉宮高校出の体罰事件の時は、学校の児童生徒への暴力が大きく取り上げられましたが、今ではあまりそのような報道もなされなくなりました。私は桜宮高校の事件があった後、適切な対処が行われたから件数が激減したのではなく、表に出なくなったからではないのではないかと思います。いじめであれ、教員による体罰であれ、暴力によって傷ついた心は二度といえることはありません。何度も言いますが、被害者はその精神的ショックからずっと長い間苦しまなくてはならないんです。PTSD(心的外傷後ストレス障害)を引き起こしたり、自殺に追い込まれることだってあるんです。こういうような事件が二度と起こらないように、学校現場で教職についている人みんなにお願いしたいのは、未来を担う子供たちの将来がかかっているんだということを忘れないでほしいということです。