sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

もみ消された自殺

 この前NHKの番組で、小中高生が自殺したにもかかわらず、その自殺がもみ消されていると言う事実を追跡したドキュメンタリー番組が放送されてました。今から4年前に自殺した北海道の女の子の両親のことや、兵庫県長崎県で起こった自殺事件の生々しい実態が報告されてました。
 北海道の女の子の自殺はいじめが原因だったんですが、その女の子が通っていた小学校の校長は、両親に対して「この案件は自殺ではなく、事故死として取り扱って欲しい」と言うことを直接いってきたそうです。両親は納得がいかず学校や地元の教育委員会に掛け合って何度も自殺を認めるように要求したそうですが、認めてもらえなかったそうです。そして、北海道教育委員会に直談判に行くと申請期限が切れているから、報告書を変えることは出来ないと言う実に冷徹な返答をしてました。この案件、その後も両親が何度も教育委員会に掛け合って、ようやく文科省の報告書に事故死ではなく自殺として報告書が書き換えられたそうです。
 そのほか、兵庫県長崎県で起こった自殺事件でも、教師の行き過ぎた指導が生徒を追い詰めて、自殺に至った事実が克明に報告されてました。しかしこれらの案件も自殺ではなく事故死として処理されているそうで、両親が自殺として認めるように何度も掛け合っているそうですが、教育委員会は認めていない模様です。
 なぜ学校や教育委員会は自殺と認めたがらないのか?それは学校の責任者である校長や教員の出世に大きく影響してくるからだそうです。学校内で自殺した児童生徒がいるとなったら、校長や教員はその責任を免れる事は出来ません。厳しい世間の批判に晒されます。責任を逃れたいたがために自殺者が出ても学校は自殺と認めたがらないのです。
 このことから推測するに、報告書で公表されている自殺した児童生徒の人数は、報告書よりも多いのではないかと思います。学校は世間体や責任を逃れることを考えるのではなく、自殺した児童生徒の思いを重く受け止めて、真摯な態度で学校でのいじめや教員の指導のあり方と自殺の因果関係を認めるようにと強く希望します。でないと自ら命を絶った子供たちの無念さは晴れないと思います。