sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

381系電車

国鉄が、急カーブが続く山岳電化路線のスピードアップを目指して製造した381系電車。この車両には自然振り子式という装備が採用されていて、都市間連絡のスピードアップに貢献した車両です。

この車両も中央西線の名古屋から信越本線の長野までを結ぶ特急しなのに投入され、その後特急くろしおややくもに投入され、運用範囲を広げていきました。

1972年の運用開始から51年。最終増備からも40年が経過し、老朽化が進行したため、順次後継車両に置き換えられて、最後に残ったやくもでの運用も、2024年以降新型車に置き換えられることが発表されていて、全国で唯一残った国鉄設計の特急電車の定期運用の終焉も近づいています。よる年の波には抗えないのかもしれませんね。

私はくろしおとやくもでこの車両に乗ったことがあって、旧カーブに差し掛かってもスピードを落とさずに通過するのは迫力がありましたし、通常の車両よりもさらに内側に傾斜するので、独特な雰囲気が楽しめましたが、当初はカーブに入ってから車体が傾くため、乗り物酔いをする人が続出したとか。乗り心地を改善するため、コンピュータに予め路線情報をインプットして、カーブに入る前から車体を傾けて、乗り物酔いを減らす措置が取られました。

この車両の成功により、その後に登場したJR九州の881系・883系.四国の2000系・N2000系2600系・2700系・8000系・8600系、西日本の187系、智頭急行HOT7000系、東海の383系、東日本のE351系、北海道の281系283系などに制御式の自然振り子式が採用され、そのほかにも車体傾斜装置がN700系シリーズやキハ201系に採用されるなど急カーブを克服するための技術革新が進んでいます。

全国に高速特急の礎を築いた先駆者の一つである381系に敬意を表する意味も込めて、引退するまでに写して乗りに行こうと思う私です🚃。