sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

娘さんを理不尽な犯行で奪われたお母さんの手記を読んで

 2007年に、当時31歳だった娘さんが、全く見ず知らずの男3人に車に連れ込まれて、顔にガムテープを何重にもまかれて、ビニール袋を頭から被せられ、さらにその上から何重にもガムテープを巻かれて、手には手錠がかけられて、頭を何度も殴打されて殺害されたお母さんの手記がヤフーニュースに掲載されていました。読んでいて私自身が全身に痛みにも似た感覚を覚えたんですが、このお母さんはこのような鬼畜の様な所業を行った犯人に対しては、3人とも死刑を望んでいました。しかし、死刑宣告されたのは一人で、残りの2人は無期懲役という司法判断が下されて、すでに刑が確定しています。死刑を宣告されたのは、首謀的役割を果たした男で、2015年に死刑が執行されました。死刑は絞首刑だったそうですが、残りの二人は「被害者が一人だった」「更生の余地を残している」ということで、死刑を選択することはなかったそうです。この記事を読んでいて私が感じたのは、日本の司法は「殺人の内容よりも、人数が重視されるんだな」という事でした。手には手錠がかけられて逃げられないようにされて、さらには顔を何度も殴った上にガムテープを何重にも巻き付けて、ビニール袋をかぶせて、その上からさらにガムテープを巻きつけて、さらに頭をハンマーで殴打して殺害するという、鬼のような行為をした犯人に対して、更生の余地があるとか、被害者が1人だから。そういった理由で死刑を選択しなかったのは、明らかな誤りだと思います。このお母さんが強く主張されていたのが、「もし自分の子供がこのような殺され方をしたときに、死刑反対なんて言えますか」という事でした。私は被害者の人数よりも、事件を起こした内容をもっと重視すべきで、もっと被害者感情・遺族の感情に寄り添った判決を出さなければ、日本の司法は凶悪犯罪者にとって「一人なら殺しても死刑にならない」というような考えを持つような頭のいかれた奴が出てきてもおかしくないと思います。いつも思うのが、なぜ日本の司法は、加害者に手厚く、被害者には冷徹なんだろうという事です。加害者の更生も大事なことかもしれませんが、一番大事にされなければならないのは、被害者や、事件に巻き込まれて命を落とした人のご遺族の感情ではないかと思います。

 ちなみに無期懲役刑が確定した犯人は、罪を軽くしようと、上辺だけの謝罪をして、無期懲役刑が確定した後は、遺族の心情を逆なでするような発言を繰り返しているそうです。このような事件を起こした犯人に裁判官は何の根拠を持って「更生の余地がある」と判断したんでしょうか。納得いく説明があって然るべきだと思いますが。