神戸女児殺害事件・2審判決は無期懲役

 神戸市長田区で起きた小学1年生女児、生田美鈴さん殺害事件の控訴審判決が10日、大阪高裁で開かれ、裁判員裁判が選択した死刑判決を破棄し、無期懲役判決が言い渡されました。
 
 「判決は到底受け入れられない」美鈴さんの母親はコメントを発表し、事件の計画性を踏襲した判決を厳しく批判しました。

 午前11時過ぎ、高裁201号法廷で判決の言い渡しが行われました。君野康弘被告(50)は、オレンジ色のカーディガンに灰色のスウェットズボンで入廷しました。
 
 「被告人を無期懲役とする」。樋口裕晃裁判長が主文を読み上げると、君野被告は証言台の前で直立したままだったそうです。美鈴さんの母親は被告や傍聴席との間に仕切りが設けられた席に座り、様子はわからなかったということです。判決の瞬間、傍聴席からは、一瞬ため息が漏れたということです。

 母親は控訴審でも被害者参加制度を利用して、裁判官に遺族の無念さを述べ、「被告は死をもって犯した罪を償ってほしい」と訴えていました。

 今年1月に読み上げた意見陳述によると、母親が美鈴さんの妹を保育所に送り届ける途中に小学校前を通ると、妹は「ねえねの学校」とつぶやくそうです。菓子店に寄った際は、「これはねえねの分」と話し、お菓子を一つ余分に買おうとするそうです。

 母親は夜中に目が覚めるたびに「娘を守ることができなかった」と自分を責めたそうです。無力感から日常生活を送ることも辛く、定期的にカウンセリングを受けているそうです。

 母親は判決の言い渡し後、代理人を通じてコメントを発表しました。「娘はひどい殺され方をして、最後はごみのように捨てられた」としたうえで、「前例だけを理由に判断を下すのならば、裁判員裁判の意味がない」と悔しさをにじませました。そして、「検察庁には上告していただき、最高裁の判断を仰いでほしい」と望んでいます。

この事件は、君野被告が美鈴さんに「絵のモデルになってくれないか」と声をかけて、連れ去って殺害し、遺体を雑木林の中に遺棄したという事件ですよね。幼い子供の命を奪い、ごみを捨てるように遺棄した罪は重いとい思います。一審では死刑判決が出されましたが、被告側が控訴して、大阪高裁の判決が出たわけですが、幼い子供に対して、このような残酷な殺し方をして、なぜ刑を死刑から無期懲役減刑する必要があったのでしょうか。無期懲役減刑するのであれば、遺族や裁判員裁判に関わった人たちが納得するだけの理由を、裁判所は示す必要があるように思います。
 裁判員裁判は、司法に一般市民の常識を取り入れるという理由で始まった制度ですが、これじゃあ、一般市民の常識が反映されているとは到底思えないです。恐らくご遺族としては、最高裁に上告して、司法の判断をうかがうことになると思いますが、この二審判決が破棄されて、被告に対して死刑が選択されることを私は望みます。