新型肺炎を巡り、昨年12月30日の時点で、医療関係者のグループチャットで「当時は原因不明の肺炎の原因がコロナウィルスであることが確定した」などといち早く警戒を呼びかけながら、公安当局に「デマを流した」として摘発された中国湖北省武漢市の医師、李文亮さんが7日未明、院内感染が原因と見られる新型肺炎のために亡くなりました。勤務先の病院が公表しました。WHOはツイッターで「李医師の死を深く悲しみ、新型肺炎への取り組みを称える」と投稿。中国国内では「良心の医師」の告発を封じ込めた当局の責任を問う声が高まっており、国家観察委員が調査に乗り出すと発表しました。
中国って、政権にとって不都合な情報や意見というのは封じ込めるんですよね。李文亮医師の警告に最初から真摯に耳を傾け、素早い対応を取っていれば、ここまで被害が拡大することはなかったのだろうと思います。これは中国の共産党指導部の政策判断の過失が招いた人災だろうと思います。グローバル経済の中で人やモノの移動が格段に早くなっているからこそ、こう言った情報は包み隠さず、迅速かつ的確に公表すべきです。特に人の健康や安全に関することは尚更です。結局中国の政権も、日本の教育委員会と一緒で、隠蔽体質が染み付いているんでしょうね。
