sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

アメリカの新たな核戦略

 今日の新聞のトップ記事で報道されていた、アメリカの核戦略。小型の核兵器を開発し、使用条件も緩和する方針に転換したということが大きく取り上げられています。

 トランプ政権は2日、今後5~10年の核戦略の指針となる「核体制見直し(NPR)」を公表しました。新型の小型核兵器と核巡航ミサイルを導入することを明らかにしました核兵器以外による攻撃に対して核兵器で反撃する可能性があることにも言及し、使用条件を事実上緩和。「核無き世界」を掲げたオバマ前政権の方針を転換し、核の役割を拡大させる方針です。

 NPRの策定はオバマ政権下の2010年4月以来。今回のNPRでは「前回の公表時と比べて、国際安全保障環境は大幅に悪化、世界はより危険になった」と指摘。「ロシアや中国に加えて北朝鮮やイランの核保有の野心や、核を使ったテロは継続的な脅威だ」として、「柔軟かつ多様な核戦力」の必要性を訴えています。具体的には、ロシアが小型核兵器を先制使用した場合などを想定。機動性を高めるため、潜水艦発射弾道ミサイルSLBM)に搭載する小型核弾頭の開発や、オバマ政権が廃止した海上艦船配備型の核巡航ミサイル(SLCM) の再開発に乗り出すとしています。

 核兵器使用は、インフラや国民が「非核攻撃」を受けた場合も含むとしており、サイバー攻撃などが念頭にあるものとみられています。トランプ大統領は2日の声明で「NPRで示した戦略はアメリカや同盟国への戦略的非核攻撃に対する抑止力を向上させる」と強調しています。
 ロシア通信によりますと、ロシア上院国防安全保障委員会のクリンツェビッチだ1副委員長は「広島・長崎の様な核攻撃を再び許そうとしている。東欧やバルト3国にアメリカが核兵器を配備するなら、すべてを攻撃対象とする」と警告しています。

 この報道に対して小野寺防衛大臣日米安保体制の協調を相も変わらず声高に叫んでいますが、核兵器がどんな理由であれ、一発でも使用されたら、広島や長崎で起こった悲劇とは比べ物にならないほどの、破滅的な悲劇が起こるのは素人目に見ても明らかです。
 小型核兵器だと言っても、核兵器であることには間違いなく、小型だから被害も少ないだろうというのは、どう考えたって危険極まりないような気がします。
 この発表に対して、核軍縮運動を進めるNGO被爆者団体からは非難の声が上がっています。被爆者の方々の願いはただ一つ。二度と自分と同じ悲劇をだれにも味わってほしくない。そういう思いだろうと思います。地球上に暮らす全ての人々が誰一人として、被爆者になってはいけない。そういう被爆者の願いがなぜ届かないんでしょうか。核兵器があるから安全だというのは、核保有国のあまりにも傲慢なおごりでしかないと私は思います。