sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

虐め第三者委員会「秘密会」

 今日の新聞の社会面に、いじめに関する記事が掲載されていました。このうち、埼玉県川口市の市立中学校で3年生の男子生徒(15)がいじめが原因で3回自殺を図り、不登校になっている問題で、市教委が昨年11月、いじめ防止対策推進法に基づく第三者委員会を設置しながら「秘密会」とし、当事者生徒側に約一年間にわたって説明していない異例の事態となっていると報じられています。生徒側は市への不信感を強め、文科省も市の対応を疑問視しているということです。
 文科省ガイドラインでは、いじめが背景にあると疑われる自殺や不登校などの重大事態があった場合、第三者委員会を設置して調査するとともに、調査前に委員の人選や調査方法などを被害者に説明するように求めています。
 男子生徒の母親は(43)によると、生徒は2016年4月に入学し、5月ごろからサッカー部の同級生や先輩に悪口を言われたり仲間外れにされたりしたそうです。同年9月と10月の二度にわたって首をつって一時意識不明となり、昨年4月には自宅近くのマンションから飛び降りて重傷を負ったそうです。
 生徒は最初の自殺未遂の日、いじめ被害を訴える手紙を担任に渡したそうですが、学校側はいじめはないとする調査結果を母親に伝えたそうです。学校側が、いじめを認めたのは、生徒が飛び降り自殺を図った直後だったそうです。
 市教委は昨年11月に第三者委員会を設置して同月中に3回の会合を開いたとされています。しかし、同月の市教委定例会会議録には、茂呂修平教育長「個人情報を含む内容のため秘密会で行いたい」との発言が載っているだけで委員の名前などは記されていないそうです。市教委は「大事にしたくないという生徒側の意向を踏まえた」と言っているそうですが、生徒側は否定しています。
 市教委は先月30日の定例記者会見で、委員は弁護士・医師・学識経験者の3人だと明かしましたが、他のいじめ問題の第三者委員会では公表している委員の名前などは発表しなかったそうです。生徒側には今後説明するとしています。
 母親は「委員会を設置したという説明もなく、息子への聞き取り調査も行われていない。きちんとした調査ができるのか疑問だ」と批判しています。文科省児童生徒課は「第三者委員会の設置では委員の選定や調査方法について家族とよく相談し、納得してもらう必要がある。配慮が足りなかったと言わざるを得ない」と指摘しています。

 いじめ問題を大事にしたくなかったのは、被害を受けた生徒本人やその家族ではなく、学校側や教育委員会・第三者委員会の面々だったんではないでしょうか。生徒の気持ちに寄り添う気持ちがあるのであれば、いじめの二次被害を防ぐためにも、生徒に直接聞き取り調査を行い、いつどのような人物が第三者委員に選ばれて、どの様な会合を開いて、どの様に対応をしていくのか、再発防止策をどのように図っていくのかを詳しく説明する責任があるはずです。私から見れば、いくら法律を制定して、いじめに対する罰則を厳しくしても、学校や市教委、第三者委員会がこのような隠蔽工作を図るのであれば、まるで体を成していないだけの無能集団としか言いようがないです。こんな役立たずな第三者委員会はさっさと解散して、新たに人選しなおす必要があるんじゃないでしょうか。