sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

津久井やまゆり園襲撃事件、責任能力ある

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年7月、利用者ら45人を殺傷したとして殺人罪などの罪に問われた元同園職員の植松聖被告(30)は24日、横浜地裁(青沼潔裁判長)の裁判員裁判で「自分に責任能力がある」と述べ、刑事責任がなかったとして無罪を訴える弁護人の主張を否定しました。被告は法廷で障害者に対する差別的な発言を続け、そうした考えは園で働く中で生じたと答えました。

 

 弁護側による被告人質問がこの日から始まり、被告人が自ら弁護人の主張を「間違いだ」と指摘する展開となりました。被告はやや緊張した面持ちで弁護側の質問に答えていました。

 被告は被告人質問で重度の障害者を念頭に「意思疎通が取れない人間は安楽死させるべきだ」という異常な考えを語り、その理由を「無理心中や社会保障費など多くの問題を引き起こしている」と持論を述べました。園で働く中でこの考えが芽生えたという事です。

 被告は事件前に「障害者を抹殺できる。許可をください」との手紙を都内の衆議院議長公邸に持参し、16年2月に措置入院しています。実行を決めた時期を問われると「自分でやろうと思ったのは措置入院中」と答え、入院前は「自分で手を下してやろうとは思わなかった」」と述べました。

 動機については「お金をもらって楽しい生活をしたかった」と回答。金を得るためには「社会の役に立つか犯罪をするか」が必要と語り、障害者を殺害することが「役に立つことだと思った」と説明しました。

 また、16年3月ごろ、アメリカ大統領選への出馬の動きを見せていたトランプ氏の排他的な主張を聞いて「自分も真実を言っていい」と感じて、事件に傾斜したという事です。当初は同年10月に事件を実行しようと考えていましたが、「誰かの耳に入ったら自分が殺されるかもしれないと思った」ため、決行時期を早めたという事です。弁護側は被告は大麻を常用をし、事件時は大麻精神病やその他精神精神障害により善悪を判断する能力や行動を制御する能力がなかったとしています。事件当時の心理状態を問われた被告は「重度障碍者を殺傷しているのはわかっていた」と説明。弁護側が自ら出頭した理由を聞くと、被告は「犯罪とわかっているから自首することに意味があると思った」と答えました。

 今後裁判について、被告は「2審・3審と続けるのは間違っている」と述べ、1審で終わらせたいとの考えを示しました。一方で、23歳ごろから使用しているという大麻のことに話が及ぶと長々と持論を展開し、弁護側が質問内容を変えても「大麻の話をもう少ししたい」と求めていたいと求めていたという事です。質問が長時間に及び、弁護側が被告に体調を訪ねて休廷を申し出る場面もあったという事です。

 起訴状などによると被告は16年7月26日未明、縁に侵入して入所者19人を殺害、26人に重軽傷を負わせたとされています。判決は3月16日に言い渡される予定です。

 

この被告人は今も障害者に対して「生産性がない」などと持論を述べていますが、私も障害者支援の仕事をしていますが、彼らは指示されたことはきちんとこなします。私が担当している障害者支援の仕事は、会社の中の清掃作業が主な仕事ですが、彼らが会社の中の清掃作業をしないと、会社の中に害虫が侵入したり、雑菌が繁殖したりして、クリーンな状態が要求される会社の中で、物の生産ができなくなってしまいます。そのためにも彼らの仕事は会社にとってとても大切なもので、決して生産性がないというようなことはあり得ません。また、以前にも書きましたが、言葉によるコミュニケーションが取れない重度の障害を抱えた人は不幸を生むだけということは、決してそんなことはありません。私の息子もなかなかコミュニケーションをとることは難しいですが、それで私は不幸だなんて思ったことはありません。何か一つできるようになると、それが幸せだと感じますし、息子も自信が持てるようになって、嬉しそうな顔をします。息子は音楽センターでドラムをたたいていますが、これは息子の特技の一つでドラムをたたいている時は本当に幸せそうな顔をしています。障害があるからと言って「不幸を生むだけ」というような短絡的で、差別的な発言はやめてもらいたいです。幸せを感じることは人それぞれ。私はこれまで、言葉での会話が難しい障害者の方とも交流することがありますが、みんなそれぞれ一生懸命生きています。こんな奴に人の人生を奪われる筋合いはありません。どうかこの事件を契機に障害者に対する差別がなくなればいいなと思います。この犯人、絶対許せないです。