sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

10代前半の死因トップは自殺

 今日の新聞の社会面に衝撃的な記事が掲載されていました。10歳から14歳までの10代前半の子供の死因のトップが自殺というものでした。これは厚労省がまとめた人口動態統計で明らかになったもので、戦後初めて10歳から14歳の子供の死因として、自殺がトップになったことが分かったそうです。近年、国内の自殺者数が減少する中、10代から20代での改善が進んでいないことに懸念が広がっており、若者に焦点を絞った自殺予防対策の強化が喫緊の課題になっていると指摘されています。
 すでに公表されている同統計の確定数によりますと、17年に自殺した10歳から14歳は100人。この年代の死因の22.9%に達しました。2位はガンで99人(22.7%)、3位は不慮の事故で51人(11.7%)。13年以降、この年代での自殺者は71人から100人で推移し、16年まで4年連続でがんに次いで2位でした。
 国内の日本人の自殺者数は32000人を超えた03年をピークに減少し、17年は20465人に。しかし、年代別の自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)では、10代だけは横ばいの状態が続いているそうです。また、同統計で15歳から39歳までを5歳刻みにした5区分では12年以降、死因のトップを自殺が占め、0代では死因の半数近くに及びます。
 厚労省の自殺対策白書などによると、10代前半の自殺はほかの年代ほど解明が進んでいません。動機不明の比率が突出して高いほか、未遂歴のない自殺者も多く、周囲が予兆に気づかないうちに突発的に命を絶つケースが目立っているそうです。
 子供の自殺問題に詳しく、文科省の自殺予防関係の会議で委員も務める学校支援カウンセラーの坂中順子さんは「10代前半で自殺が1位というのは深刻な事態。予防に向け、児童生徒の自殺の実態をより詳しく把握する必要がある。見えにくいSOSまでいかに受け止めるか、大人の側が問われている」と指摘しています。

 子供の死因のトップが自殺…。これは実に重大な事態ですね…。自殺の原因は家庭環境の問題・成績不振・人間関係など多岐にわたると思いますが、なんの予兆もなくある日突然自分の子供が命を絶ってしまったら、親としては「何が原因だったんだろう」と思うのではないかと思います。
 これは私の経験からの話ですが、自殺を考えている子供って、最後まで親や周りの人に迷惑や心配をかけたくないと思って、なかなか深刻な状態にあるというSOSを発信することがないです。そして、子供がSOSを発信するときには、すでに精神的に追い詰められて、生きるということに希望を見いだせない状態にある場合が多いです。私自身いじめ被害に苦しんでいるときは、自分の将来に絶望し、生きるということ自体が苦しくて、とてもつらくて、死んだほうが楽という気持ちが常に頭の中にあり、それが私の場合は自殺未遂につながりました。幸い私は私の両親の機転により自殺寸前のところですくわれましたが、親は常に子供の様子に対してアンテナを張り巡らせて注意深く見守る必要があると思います。
 私も辛いことや苦しい事があると、つい逃げ出したくなったり、もう辞めたいと思うこともありますが、辛い事や苦しい事から、自分が耐えられないと思ったら、逃げ出したっていいんです。人生やり直しはきくんです。今辛い・苦しいと言って命を絶つようなことはしないで欲しいなって思います。自殺未遂を起こしたことがある私だからこそ、命の大切さは身に沁みてよくわかっているつもりです。逃げることは恥ずかしい事ではないんです。時には逃げる勇気も必要です。
 将来ある子供が自殺で命を失うという悲しい事態は何としても防がなければいけません。
 それと私が強く訴えたいのは、社会はあまりにも儲けることばかりに気をとられすぎていないかって言う事です。利益を追求するあまり、従業員に過重な労働を強いて、朝早くから夜遅くまで働かせて、子供との対話の機会を奪ってはいませんか?子供との対話から何かしらほんの些細な変化も読み取ることができるはずです。
 私も以前勤めていた会社が毎日の長時間残業を強いて、仕事を終えて帰宅するのは夜9時前というのがざらで、それが過労という形で体に異変が現れて倒れて、今に至っています。今は夕方5時過ぎには仕事が終わって、6時過ぎには夕食も家族そろって食べることができて、息子との対話の機会や、自分の趣味に使う時間を持つことができるようになりました。恐らくどのような子供も、親と話がしたいという思いがあると思います、その機会を奪わないように、今一度従業員の働かせ方というものを考えてもらいたいと思います。子供の自殺について、もっと深刻に、真正面から考える必要があるんじゃないでしょうか。