sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

自殺者が2万人を切る

 厚労省は17日、国内の2019年の自殺者数(速報値)が10年連続で減少し、19959人(前年比881人減)だったと発表しました。2万人を下回るのは1978年の統計開始以来初めてで過去最少となりました。人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺死亡率も15.8で過去最少でした。ただ、あとになって死因が自殺未遂をした人の数が3月公表の確定値で盛り込まれるため、最終的に2万人を超す可能性もあるということです。

 

 警察庁の自殺統計を厚労省がまとめました。年間自殺者数は97年まで2万人台で推移し、98年以降は14年連続で3万人超が続いていました。03年には最多の34427人に達しましたが、12年以降は3万人を下回っていました。

 性別では、男性が13937人(前年比353人減)、女性が6022人(前年比528人減)で、男性は女性の2倍を超えています。女性の自殺死亡率は9.3で初めて10を下回りました。都道府県別で自殺死亡率が最も高かったのは山梨県の22.3、秋田県の21.9、岩手県の21.7と続きました。最も低かったのは神奈川県の11.5、京都府の12.4、大阪府の13.5でした。年間自殺者が2万人を割ったことについて、厚労省の担当者は「自殺要因は複合的で一概には言えないが、景気回復や、実態に即した支援が各地で進め

られた結果」とみています。一方で「依然として2万人がなくなっている深刻な状況」として、SNSなどを活用した相談体制の拡充雄はじめ、自殺未遂の再発プログラムなど自治体の取り組みを支援するとしています。

 自殺者が減少しているとはいえ、今なお一日当たりおよそ60人もの人が自ら命を絶ってしまっていると言う事態は、深刻な状況にあると言えると思います。なぜ自殺という道を選ばなければならなかったのか、その原因をきちんと探っていかない限り、自殺者はなかなか減らないのではないかと思います。

 自殺の原因としては自らの健康不安や、経済的な問題など、いろいろと絡み合った結果だと思いますが、根元をたどっていくと、貧困と孤立にあるのではないかと思います。経済的に苦しくて、病院にかかる費用さえままならない状態であれば、自分の将来を悲観するのも無理ないと思いますし、今も非正規雇用が多くの企業で取られていることを考えると、どんなに働いても給料が増えずに、毎日ギリギリの状態で生活をしている人も多いのではないかと思います。自殺者を減らすためにも、非正規雇用という雇用形態を改めて、全員が正規雇用されて、正社員として働ける世の中にしていかないと、貧困や経済的な孤立といった問題が解決しなくて、それが自殺者を生む原因になってしまっているように思います。行政や企業は、もっと社会に対して優しい環境を整えるべきではないかと思う私です。