sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

児相保護せず、中学生自殺

 両親から虐待を受けて相模原市児童相談所に通所していた男子中学生が自殺を図り、今年2月末に死亡していたことが市関係者への取材で明らかになったそうです。男子生徒は児相に保護してほしいと繰り返し訴えていましたが、相模原児相は見送っていました。児相には親の承諾なしに強制的に子供を引き離して保護する職権が認められており、厚労省は指針で、子供の安全を最優先に躊躇せずに運用するように求めています。

 市関係者によると、男子生徒の通っていた学校の教諭が2013年秋、生徒の顔にあざがあるのを不審に思って市に通報。相模原市児相が虐待案件と認定しました。両親は児相の呼び出しに応じ、定期的に男子生徒と通所して指導を受けていたそうです。
 ただ、暴力や暴言が止らず、男子生徒は深夜にコンビニ店に駆け込み、警察官に保護されたこともあったそうです。児相職員には「家に居場所がない」「児童養護施設で暮らしたい」など、度々SOSを出していましたが、児相は「緊急性はない」として保護しなかったそうです。
 しかし、14年10月上旬、両親が児相の指導に反発し、男子生徒を通所させることをやめたそうです。児相は学校に「注意して見守ってほしい」と依頼しましたが、この時点でも保護を見送り、両親や男子生徒と連絡を取り合うことも中断。同月末には、学校から「虐待が続き、男子生徒が児相に助けを求めている」との通報を受けましたが、家庭訪問などを行わず、対応を学校に任せていたそうです。男子生徒は、この半月後の11月中旬に家を飛び出して、近くの親族宅で首をつっていたそうです。遺書はなかったそうですが、家を出る直前にも親から暴力を受けていたということです。男子生徒は意識不明の状態が続き、およそ1年3か月後の先月28日に息を引き取ったそうです。学校関係者は「野球が好きで明るい子だった。あれだけ助けを求めていたのに救えなかったのはやりきれない」と話しています。相模原児相の鳥谷明所長は取材に対し、男子生徒の保護に両親が同意していなかったとしたうえで、「職権で保護するだけの差し迫った状況ではないと判断したが、亡くなった事実を重く受け止め、このようなことが二度と起きないようにしたい」としています。
 児童虐待に詳しいNPO法人「チャイルドファーストジャパン」の山田不二子理事長(医師)は今回の児相の対応について、「少なくとも両親が通所を拒絶し、家庭で何が起きているのかを把握できなくなった時点で、直ちに職権保護すべきだった」と指摘しています。

新聞の解説には強制的な職権保護、児相で差という書き出しで

子供を保護者から引き離す一時保護の中でも、職権保護は承諾を得ないで行う強制的な対応だけに、難しい判断を迫られるとしています。相模原市児相は、自殺した男子生徒のSOSを何度も聞いていたわけで、その命を守れなかったという結果は重いとしています。
 厚労省は職権保護について『保護者の反発を恐れて控えるのは誤り」と指針に明示しています。今国会でも親子を引き離す必要がある虐待への対応をしやすくするため、児相内に弁護士の配置を義務付けるなどの法改正を目指しています。
 しかし法整備の進展に現場が追い付いていない実態があるといいます。相模原市児相の2014年度の職権保護は、一時保護全体の7%の19件。市関係者は「保護者と対峙する職員のスキル向上、体制強化がなければ、いくら権限が与えられても行使できない」と語っています。
 名古屋市児相は12年度、警察官をくわえた一時保護専従チームを設置しました。これを機に職権保護が大幅に増え、今年度は1月末時点で404件と全体の67%を占めているそうです児相の権限強化を『子供の命を守ることにつなげるためには、職員の育成、そして警察、自治体などとの一層の連携が求められるとしています。

この虐待事件は、男子生徒が直接児相に保護を求めていたにもかかわらず、見過ごされてしまったことになりますが、何を基準にして、職権保護の必要はないと判断したんでしょうか。学校からも虐待の通報があったり、コンビニに逃げ込んで警察に保護されたり、明らかに身に危険が迫っているということは容易に想像がついたはずです。それを対応を学校に丸投げして、通所をやめた後も連絡をとったり、家庭訪問したりしなかったというのはスキル云々言う以前に職務怠慢ですよ。虐待を受けている子供たちが逃げ込める最後の砦であるべき児相がこのような体たらくでは、子供の命なんて救えるはずがありません。

そしてこの虐待を加えた親はいまは何をしているのかわかりませんが、マスコミの前に姿を現して、亡くなった男子生徒に土下座して謝れって言いたいですね。絶対に我が子を自殺に追いやったこの親を許すことはできません。自分の子供の命をいったいなんだと思っているんでしょうね。はっきり言って激しい怒りを感じます。

それとこの虐待を加えていた親の親族はいったい何をしていたんでしょうね。身内が虐待を受けているというのは、明らかにわかっていたはずです。せめて親族の家で過ごすことができていたなら、たとえ一時であったとしても心休まる時があったのではないかと思います。こういうことを考えると、この親の親族も責任重大だと思うのは私だけでしょうか。