sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

茨城県取手市女子中学生自殺事件

 今日の新聞の社会面に掲載されていた記事です。茨城県取手市で2015年11月、市立中3年生の中島菜保子さん(当時15歳)がいじめを苦にする書き込みを日記に残して自殺した問題で、学校側が菜保子さんの自殺当日、「受験を控えた同級生たちへの配慮」を理由に自殺の事実を伏せる方針を両親につ立てていたことがわかりました。市教委はこれまで「遺族の意向もあった」と説明していましたが、両親は新聞社の取材に対し、意向を否定しており、当初から隠蔽を図った疑いが強まったということです。「市教委が自殺の事実を隠した」とする新聞報道を受け、菜保子さんの父親の考宜さん(46)と母淳子さん(47)が保管していた当時の資料を調べ、判明しました。それによりますと、菜保子さんが病院で死亡した2015年11月11日午後、中学校の男性教頭(当時)が自宅を訪問。「受験を控えた3年生ということを考えると、不慮の事故で亡くなったという形で話をさせて欲しい。いろいろな意味での教育的配慮だ」と話し、自殺の事実をほかの生徒たちに伏せる方針を伝えました。その後教頭は「調査は進めたい」とし、アンケートなどを行う方針を伝えました。これに対し、淳子さんが「死に損にならないようお願いしたい。ちゃんと調べて欲しい」と泣きながら懇願すると、教頭は「責任をもって調べたい」とだけ述べたそうです。
 新聞社の情報公開請求で開示された公文書によると、市教委はこの日の夜に臨時会合を開き、自殺の事実を伏せて「突然の思いがけない死」と生徒たちに伝える方針を決定。学校は12日に全校集会を開き、菜保子さんのじさつを「思いがけない突然の死」と生徒たちに説明したということです。取手市教委と当時の教頭は「回答を控えたい」として取材を拒否したそうです。

※市教委も調査対象

 取手市立中3年生の中島菜保子さんが自殺した問題で、先月の県知事選で初当選した大井川和彦知事が26日の就任会見で「スピード感をもって調査したい」と述べ、市教委の対応も調査する方針を示しました。
 橋本昌前知事は先月、遺族の要望を受け、知事直轄の新たな第三者委員会を設置する意向を示していました。大井川知事もこれを引き継ぐ意向で、10月3日に開会する定例県議会に第三者委員会設置の条例案を提出する方針だそうです。父考宜さんは「真摯で誠意ある公平な調査をしてほしい」と話しています。

またもいじめ自殺事件をもみ消そうとする教育現場の意向が色濃くにじみ出た事件ですね。遺族としては「なぜ自分の娘が虐められなければならなかったのか」「なぜ自分の娘が自殺しなければならなかったのか」「学校で一体何が起こっていたのか」それが一番知りたいのではないかと思います。その遺族の思いを踏みにじるこの元教頭のやり方・市教委のやり方には怒りを覚えますね。もし自分の子供が自殺したらどう思うか、そういった視点が欠落しているようにも思えます。恐らく市教委にも、この元教頭にも自分の身を守るにはどうしたらいいのか?という自己保身が強く働いたのではないかと思います。亡くなった菜保子さんのことを思うと、こんな態度をとる事なんてありえないです。
 また、こうやって隠ぺいを図ろうとする教育者の姿を見て、そこで学んでいる生徒たちがまともに成長出来るはずありません。いじめ加害者は「自分たちがやったことがばれなくてよかった」そういう風に思っていたかもしれません。ただ、このニュースが表ざたになって初めて自分がやってしまったことの大きさに気が付いたのではないでしょうか?あるいは「あの子が勝手に自殺しただけ」とそういう風に思っているかもしれませんが。
 教頭や市教委は逃げたり隠れたりせずの表に出てきて、なぜ隠ぺいを図ろうとしたのかその一部始終を話してもらいたいです。