sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

JR福知山線脱線事故・歴代JR西日本社長の無罪確定

 2005年4月25日に、JR福知山線で起きた脱線転覆事故。乗客乗員107年が死亡するという、大惨事となった事故ですが、この事故をめぐって、歴代のJR西日本の社長の責任が問われた裁判で、最高裁は、JR西日本の歴代の社長に対して、無罪判決を言い渡しました。事故を予見することはできなかったというのが主な理由ですが、これで歴代JR西日本の社長の無罪が、確定することになりました。
 遺族や被害者との間で争われてきた、歴代社長に対する刑事責任の有無。事故現場は、線路の付け替えにより、カーブがきつくなり、速度超過で進入すれば、脱線事故が起こるというのは、ちょっと鉄道に詳しいものであれば、容易に想像がつくはずです。この当時、速度照査式のATSは開発されて、すでに並行して走る私鉄各線には導入がされていましたが、JR福知山線では、まだ導入されてはいませんでした。JRになって以降、列車の増発や所要時間の短縮などで、大幅に利便性が向上し、利用客が増えた福知山線ですが、ダイヤが過密化しても、新型ATSは導入されませんでした。そこにさらに、列車に遅れが生じるなどの運行トラブルを引き起こせば、いやがらせとも受け取れる”日勤教育”と呼ばれるハラスメントが横行しており、こういったソフト・ハード面での問題が引き起こした事故ではないかと、私は思います。なぜ最高裁が歴代社長に対して、無罪の判決を出したのかは、ハッキリ言って理解しがたいです。せめて、脱線防止ガードでも設置されていれば、被害が軽減されたのかもしれません。JR西日本の経営陣は、この事故を決して風化させることなく、遺族とこれからも真摯に向き合っていただきたい・安心して乗ることのできる鉄道会社であってほし。私は一鉄道ファンとして、そう願います。