sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

福知山線脱線事故から11年


 2005年4月25日午前9:18分に、福知山線の尼崎→塚口間の上り線で、宝塚発同志社前行きの快速電車が、スピードを出しすぎた状態でカーブに侵入し、カーブを曲がり切れずに脱線して、線路沿いにあったマンションに突っ込み、1両目がマンションの駐車場に突っ込んで、2両目はマンションの外壁にへばりつくようにへし曲がった状態で、3両目が進行方向とは逆向きになった状態で、4両目が3両目に接触する形で脱線し、乗客106人と、乗員1人の合計107人の犠牲者を出す大事故が発生しました。
 この事故発生時、私はたまたま仕事が休みで、テレビを見ていたらいきなりニュース速報が流れて、やがて現場からの映像に「ただ事ではない」という思いを抱いたのを今でも覚えています。

 この事故は、JR西日本が行っていた懲罰的な行為が背景にあるといわれて、また、余裕にないダイヤ編成が乗務員にプレッシャーを与えて、それが事故につながったのではないかと言われています。
 その後の裁判では、当時の経営幹部や安全担当の責任者が業務上過失致死の罪に問われましたが、いずれも無罪判決が言い渡されてすでに確定しています。その理由は「事故を予見することはできなかった」というのが主な理由です。この判決には今も私は大きな疑問を感じるんですが、本当に事故を予見することは不可能だったんでしょうか?
 仮に事故を予見することが不可能だったとしても、道義的・社会的責任は果たさなくてはいけないわけで、当時のJR西日本の会長だった井出正敬氏はいまだに遺族・被害者の前に姿を現して、謝罪を行っていません。こういった態度は、遺族や被害者・被害者家族の心情を逆なでするのではないかと思います。当時の会長職についていたものとして、遺族や被害者・被害者家族の前に出て、謝罪し、遺族などから思いっきりバッシングされて、自分の会社が犯した罪の重さを思い知ったらいいのではないか?そう思う私です。恐らく井出氏は遺族などから思いっきりバッシングされるのが怖いんでしょうね。だから表に一切出てこないで謝罪もしないで隠れ続けているんだろうと思います。
 JR西日本はこの事故を決して風化させることなく、安全輸送に全力で取り組んでもらいたいと思います。