sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

福知山線脱線事故から12年

 2005年4月25日午前9時すぎ、福知山線塚口から尼崎方面に向かっていた快速電車が、カーブを曲がり切れずに脱線転覆し、線路のわきに立っていたマンションに激突し、乗客106人と運転士の107人が死亡する大事故が発生しました。
 この事故の前、電車が停車駅で、正規の位置に停車せずにオーバーランして、数分の呉が出ていたということで、運転士がこの遅れを無理に取り戻そうとして、スピードを出しすぎた結果、脱線し転覆して、マンションに激突したものですが、私はこの時、仕事が休みで、たまたまテレビを見ていたら、速報が流れて、やがて事故現場からの生々しい映像が届くにつれて、事故の悲惨な状況が明らかになってきました。
 この事故の後、JR西日本が行っていた懲罰的な教育が明らかになり、問題視されました。この日勤教育と称される教育は、何もJR西日本だけに限ったことではないと思います。人間が操作をする以上、あらゆる場面でヒューマンエラーというものは起こりうることですが、失敗したから・ミスをしたからと言って、始末書を書かせたり、罵声・罵倒を浴びせるような会社がいまだに横行しているのが現状ではないでしょうか。確かに命にかかわるようなミスをした場合は、厳しい教育や叱責が行われるのは致し方がないとは思いますが、そうでない限りは、このような懲罰的な教育は、社員をかえって委縮させるだけで、逆効果なのではないかと思います。この事故は、社員の教区・安全対策の在り方に大きな波紋を投げかけた事故ではないかと思います。安全は全てにおいて最優先される。これは私の会社の安全理念です。
 この事故では、わずか2~3分の遅れを取り戻すために事故を起こして、取り返しのできない結果を招いたわけで、事故のご遺族の方たちから見れば、そんな些細なことで、自分の家族は命を落としたのか。そう思われてるのではないでしょうか。私たち、社会で働いているものは、常に生産性の向上や、効率化が求められています。生産性の向上や効率化を追い求めることも大事ですが、行き過ぎると、大きな代償を払う結果となるという、警鐘を鳴らしているような気がします。