会社員の稲葉竜也被告(20)は去年8月、葉山町で制限速度をおよそ2倍上回るスピードで車を運転し、海水浴帰りの男女をひき逃げし、濱口望さん(当時23)を死なせたうえ、男女2人に重傷を負わせたとして、危険運転致死傷などの罪に問われています。
24日の法廷で横浜地裁は、『飲酒運転の発覚をまぬかれようと逃走したのは身勝手で酌量の余地はない」と述べ、稲葉被告に懲役11年を言い渡しました。
判決後遺族は「刑の軽さにとてもショックを受けています。娘が失った大切な未来が、飲酒運転常習者の服役で償われるなんて、決してな得できるものではなく、心が晴れることはありません」とコメントしました。
また重傷を負った女性は「あの時、私が生きていなければもっと大きな懲役にできたかもしれない。自分の命を責めました。生きたまま時間がたてば社会に戻ってくることができるなんて本当に許せません」とコメントしています。
飲酒運転による悲惨な事故が後を絶ちませんが、これまでも繰り返し述べてきましたように、自動車を製造する現場で働いている者からの、心からのお願いです。絶対に車を走る凶器にしないでください。車を造る現場で働いている者は汗水流して必死で、車を買っていただくユーザーの皆さんに喜んでもらいたい。自分たちが作った車を買ってもらって本当に良かった。そう思ってもらいたい一心で車を造っているんです。そうした自動車の製造現場で働く者の思いをぶち壊すような運転は絶対にしないでください。
制限速度の2倍のスピードで車を運転するなんて、まして酒を飲んだうえで運転するなんて、正気の沙汰ではありません。酒を飲んで制限速度の倍近いスピードを出せば事故を起こす危険性が高まるというのは、容易に想像できたはずです。このような悪質ドライバーに対しては、二度と世の中に出てこれないような、そういった厳しい処分がなされるべきです。絶対にこの犯人を許すことはできません。