sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

146キロの暴走運転が危険運転じゃないなんて

 2018年に、三重県津市で起きた死傷事故。制限速度60キロを2倍以上超過の時速146キロで運転し、タクシーと衝突させて、乗客など5人を死傷させたとして、三重県四日市市の会社役員の男が逮捕起訴されて、先日津地裁で判決が言い渡されましたが、判決は検察側の危険運転致死傷罪が適用されず、危険運転致死傷罪の求刑の上限である14年に対して、懲役7年の判決が言い渡されました。争点は時速146キロのスピードで正常な運転ができていたかどうかでしたが、裁判所は車の操作は困難だったとしましたが、故意の危険運転ではなかったとして、危険運転致死傷罪の適用を認めず、過失運転致死傷罪が妥当と判断して、懲役7年を言い渡しましたが、制限速度を86キロもオーバーして運転したら、まともな運転は難しいというのは、誰が考えても明らかだと思います。私なら高速道路でも、120キロ出したらちょっと怖いなと感じるんですが、一般道だと信号もあるし、歩行者の通行や、脇道から合流する車もあるわけで、はっきり言って殺人運転行為にも等しいのではないかと思います。なぜ裁判所が危険運転を認めなかったのかわかりませんが、まだまだ司法の現場と一般市民の間に常識のズレがあると感じた裁判でした。
 検察側は判決を不服として、名古屋高裁に控訴しましたが、亡くなられた方のご遺族の意向から考えれば至極当然なことだろうと思います。
 昨今煽り運転をはじめとする危険運転に対して厳しく対処するように世の中が動いているのに逆行するような判決が名古屋高裁で覆されるのか、一般市民の常識が反映される判決を望みたいと思う私です。