sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

三菱自動車の燃費不正問題・影響広がる

 三菱自動車が製造・販売・日産自動車OEM供給しているekワゴン・ekスペース・デイズ・デイズルークスについて、三菱自動車は製造・販売を停止することを発表しました。
 この問題で車を購入したユーザーからは苦情が殺到しているということです。ユーザーの意見としては「燃費がいいと聞いて購入したのに、話が違う」「車を買い取ってほしい」などの苦情が寄せられているそうです。このekワゴン・ekスペースをはじめとする軽自動車は三菱自動車の国内販売の60%を占める主力で、シェアはダイハツ・スズキに遠く及ばないものの、普通・小型車が販売不振の中で軽自動車で苦境を打開する考えだったそうです。この軽自動車は岡山県の水島製作所で製造されており、ラインの稼働率にも大きな影響を与えるばかりか、雇用問題にも発展する気配が濃厚です。
 また、軽自動車の供給を受けていた日産自動車にも影響をが及びました。日産と三菱自動車は2011年に合弁会社を設立し、軽を共同開発してきました。開発費用や調達費を削減するのが狙いだったそうです。日産には生産設備を軽自動車向けに改造する手間やコストが省ける利点があったとされています。
 三菱がデータを不正操作した結果、日産のデイズ・デイズルークスも販売停止に追い込まれました。「信頼関係が崩れた。当社は被害者だ」と憤ってます。三菱自動車は日産への補償も必要」との指摘も出ています。自動車業界では「日産と三菱の協業を見直す」との見方が強まっています。14年度の水島製作所の生産台数は、半分以上が日産向けだったということです。
 国交省は、三菱自動車以外のメーカーの車に対しても、一部を抽出して不正の有無を調べることを検討するそうです。「以前から正確な燃費のデータを出すのが当たり前」と冷静に受け止める声もありますが、影響は業界全体に広がりそうです。
 各社は「ハイブリッド車と同等の低燃費の軽」というキャッチフレーズで、顧客を囲い込んできました。しかし今後はメーカーが示す性能に疑いの目を向ける消費者も増えると予想されています。
 この事案を各メーカーは対岸の火事としてとらえるのではなく、顧客に嘘偽りのない燃費性能を示して、傷ついた自動車業界全体のイメージアップを図ってほしいと思います。こんなことをされたら、自動車業界に勤めるものにとっては、死活問題ですよ。
 なぜこう、三菱自動車では、このような不正が横行するのでしょうか?人の命を預かる製品を造っているんだという認識があまりにも欠落しています。本当に救いようがないですね…。しかも今回は他社を巻き込んだ事案ですからね。日産としては本当にいい迷惑だろうと思います。
 ちなみに、三菱自動車が販売する約30車種の車を、国交省が調べたところ、国交省が定めた通りのやり方で燃費を測定していた車は、今のところ3車種にとどまっているそうです。大ウソツキもいいところですね。