sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

三菱自動車、今度は日産に助けてもらうんですね。

 三菱自動車の燃費データ改ざん問題。該当する軽自動車4車種の生産停止によって、従業員や、関連会社に勤める人たちにとっては、ものすごく大きな影響が出ていますが、昨日から今日にかけて大きな動きがありましたね。
 昨日の三菱自動車のプレリリースを見てみると、

当社製車両の燃費試験における不正行為に関わる国土交通省への報告について

というタイトルで報告書がまとめられています。

当社製車両の燃費試験における不正行為に関し、4月20日国土交通省より受けた調査指示につき本日、報告書を追加提出いたしましたので、概略につき、下記の通りご報告いたします。本件に関し、お客様はじめ多数の皆様にご迷惑・ご心配をおかけしておりますこと、改めて深くお詫び申し上げます。

1当社製軽自動車4車種の調査について
①燃費をよく見せるための走行抵抗の不正な操作は、14型『ekワゴン』『デイズ』(2013年2月申請)の燃費訴求車の開発において始まった。他の類別(標準車・ターボ付き車・4WD車)や『ekスペース』『デイズルークス』、各年式変更車では、走行抵抗は同燃費訴求車のデータから机上計算された。
②同燃費訴求車の開発において、燃費目標は26.4㎞/1から29.2㎞/1まで計5回引き上げられた。新型競合車の燃費を強く意識したもので、現実的には達成が困難でありながら、根拠に乏しい安易な見通しに基づく開発がすすめられた。
③担当者らは、燃費が『商品性の一番の訴求ポイント』と認識し、開発関連部門の管理職・役員からの燃費向上の要請を必達目標と感じていた。
④開発関連部門の管理職(複数)は、業務委託先とのコミュニケーションを十分に行っていなかったうえ、高い燃費目標の困難さを理解していたにも係らず、実務状況の確認をしなかった。
⑤再発防止策については、各問題点を踏まえ、抜本的な改革を検討している。

2今後の対応について
①その他の現在販売している9車種および、すでに販売を終了した車種については、ヒアリングの結果、正しく走行データを算出していなかったり、『RVR』などについて机上計算により算出したりしたものがあることが疑われるため、測定データによる裏付けや経緯などを調査中で、別途ご報告する
②『高速惰行法』使用の理由・経緯を含む本件の徹底的な調査のため、外部有識者のみによる特別調査委員会を4月25日に設置した。同委の報告と提言を受け次第、弊社として適切な対応を立案し、別途報告する。

と書かれています。果たして、このような自浄作用のない・働かないような会社で、どこまで真相究明が図られるかは、甚だ疑問です。経営側としては、部下のやったこととして、トカゲのしっぽ切りみたいに、部下のせいにしておきたいのかもしれませんが、部下のやっていることを上層部が全く知らなかったというのは、信じがたいですね。なぜ知らなかったのか、なぜ上層部にそのような情報があがってこなかったのか、その原因を明らかにしない限り、また同じことを繰り返しますよ。

そして今日になって、軽自動車の生産・販売で提携している日産自動車三菱自動車の株34%を取得して、筆頭株主になって、日産と業務提携することになったということが報道誰ていますが、日産自動車としても、もう三菱の自力での経営再建はできないと判断したんでしょうね。それで、業務提携に踏み切ったのではないかと思いますが、三菱自動車からすれば、また何か不祥事があったとしても誰かが助けてくれるだろうという甘い考えを持っているのではないか?そう思う私です。日産自動車としては、ルノー・日産・三菱を合わせて自動車のビッグスリーを追いかけたいという思惑があるのかもしれませんが、この三菱との業務提携が足を引っ張ることにならなければいいと思います。

私個人としては、このような自浄作用が働かない会社は思いっきりブラック企業だと思います。