sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

スバルよ、お前もか…

 日産自動車が無資格の従業員に完成車の検査を行わせていた問題が大きく報道されている中、今度はスバルでも同じことが発覚しました。
 スバルは27日、自動車組み立て工場での完成車検査で、無資格な従業員に検査の業務をさせていたことを明らかにしました。資格がない従業員が検査を行い、資格がある従業員の印鑑を借りて押印していたということです。30日に国交省に報告し、無資格従業員が検査した車についてはリコールを申請する方針だそうです。リコール費用は50億円に上る見通しだとか。

 27日夕方に都内の本社で記者会見した吉永泰之社長は「多大なご迷惑をおかけした。心よりお詫び申し上げる」と謝罪し、「30年以上前からこういう仕組みでやっていた」と、問題が長期にわたって常態化していたことを明らかにしました。吉永社長は「会社としての感度が鈍いのかもしれないが、悪意は全くなくやり続けてきたんだと思う」と述べました。

 スバルでは、検査をする資格がある「完成検査員」になる前でも、十分な技能があると判断した従業員を検査に当たらせており、同社が国交省に申請したルールに反していました。さらに、これらの従業員が完成検査員の印章を借りて押印する行為を続けていました。同社には10月1日時点で完成検査員が245人、資格取得前の無資格の従業員が4人いるそうです。無資格の従業員は最大で17人、平均10人いたそうです。

 スバルは群馬県太田市に二つの車両組み立て工場があり、インプレッサやレボーグ、スポーツカーのBRZ(トヨタ86)などを生産しています。

 日産に続いてスバルで同様な不正が行われていたという事実…自動車会社に勤める私としては、残念というよりもがっかりという感が強いですね。私は個人的にはスバルの車が好きだったので、正直裏切られたという気がします。
 自動車はお客様の命を乗せて走るもの。完成検査は車の安全の根幹をなす重要なものであり、きちんとした資格があるものが検査しないと安全が保障されません。30年以上前から行われていたということは、社長などの経営陣が、現場で何が起こっているのかを知らないことを如実に物語ってますよね。

 それにしてもなぜ製造業の大企業でこのような不正が相次ぐのか…。三菱自動車の燃費偽装問題・リコール隠し問題・日産自動車・スバルでの不正検査問題・神戸製鋼所での製品の強度に関するデータの偽装問題etc…ひょっとしたら、私の勤める会社でも同じことが行われているのではないか?疑心暗鬼になってしまいます。

 こうやって不正を行った会社は、リコールなどの直接的な影響だけでなく、信用が失墜し、顧客が離れて行って売り上げが減少し、経営が苦しくなる。それは三菱自動車リコール隠しを行っていこう、長期にわたって業績が低迷したことがいいお手本になったはずです。

 スバルの車は、熊毛の実家の両親がずーっと乗り続けており、今まで大きなトラブルなどもなく車が動いてくれたらいいようなものの、もし何か大きな安全にかかわるトラブルが発生していた場合は、どの様な責任を取ったんでしょうか。

 日本は資源が乏しい国で、様々な工夫を凝らして、高品質で高性能な製品を造ることを得意としてきたはずです。それはまさに日本の誇りであったはずです。その技術大国として、日本を代表する企業でこのような不祥事が相次ぐのは何故なんでしょうか。これくらい隠しても大丈夫だろう・今までばれなかったんだからこれからも大丈夫だろう。そういった慢心があったのであれば、徹底的に膿を出し切らなければいけませんね。正直、日産とスバルにはがっかりさせられました。