東京都大田区のマンションで新井礼人(あやと)ちゃん(3)が虐待されて死亡した事件、警視庁大森署に傷害容疑で逮捕された暴力団組員永富直也容疑者(20)が事件当日、礼人ちゃんを正座させて「ベランダから飛び降りて死んでしまえ」などと脅していたことが、同署幹部への取材で明らかになりました。
同署は28日、永富容疑者を同容疑で送検。同致死容疑でも取り調べる方針だそうです。
母親(22)が虐待の実態を詳細に証言したそうです。同署幹部によると、母親の交際相手で同居していた永富容疑者は25日午後8時30分ごろ、礼人ちゃんに「睨んだ」「説教中にテレビのほうを向いた」などと因縁をつけ、かかとを礼人ちゃんの体に打ち付ける『かかと落とし』をしたり、ガラスケースに向かって礼人ちゃんを投げたりするなど暴行を始めたそうです。母親は「ボウリングのように投げていた」と話しているといいます。
さらに礼人ちゃんを正座させて「(部屋のある4階の)ベランダから飛び降りて死んでしまえ」などと迫り、床に包丁と突き刺して威嚇。礼人ちゃんに殴る蹴るの暴行を繰り返し、およそ1時間後礼人ちゃんは痙攣を起こして過呼吸となり、ぐったりしたということだそうです。