「殺すつもりはなかった。しつけとして仕方なくやった」と供述しているそうです。
逮捕容疑は、10日午後5：50分ごろ、自宅マンション和室で、プラスチック製の収納ケース(幅80㎝・奥行40㎝・深さ30㎝)に長男の幸也ちゃんと長女(3)を入れてロックして、20～30分放置して、幸也ちゃんを殺害したとされています。
同署によると、井上容疑者がふたを開けると、長女は起き上がったということですが、幸也ちゃんはぐったりして意識がなく110番。二人に目立った外傷はなく、幸也ちゃんは7時間後に搬送先の病院で死亡が確認されたということです。死因は窒息死とみられ、司法解剖して詳しく調べる方針だそうです。
収納ケースは、グレー色の外からは仲が見えないもので、おもちゃやCDなども入っており、ふたの両端にロックがついていてたそうです。井上容疑者は「2人がリビングのテレビを叩いて騒ぎ、注意しても聞かなかったので仕方なくやった。これまでも何回かやった」と供述しています。
同署は、日常的に虐待していた可能性もあるとみて捜査する方針だそうです。井上容疑者は子供二人と妻(35)の4人暮らし。妻は別室で食事の支度中で状況を認識していたそうですが、「前にもあったから大丈夫だと思っていた」と話しているそうです。
県中央子ども家庭相談センターなどによると、昨年末に「井上容疑者宅で子供の泣き声がする」と通告があり、市の担当者が家庭訪問。「子育て支援の必要がある」として、訪問を継続していたそうです。
またしても虐待をする親の口から出てきた「躾のつもりだった」という言葉。これまで虐待をする親から何度この言葉が発せられたでしょうか。子供を収納ケースに入れる前に自分が入ってみろって言いたいですね。息ができなくなって苦しい思いをして亡くなった子供事を思うとつらいですね。
そしてこの母親も母親ですよね。父親が収納ケースに子供を閉じ込めているのを見たら、普通は止めに入りますよ。「前にもあったから大丈夫だと思った」って、いったい何を考えているんでしょうね。この家庭でも日常的に虐待が行われていたんだろうと思いますが、ほかの虐待死事件の報道を見て、この親は何も感じなかったんでしょうか。自分たちは虐待をしているんじゃなくて、しつけ・教育をしているんだという思いがあったのでしょうか。この事件、父親だけでなく母親も逮捕されてしかるべき事件だと思います。虐待を見逃していたんですからね。
