sakura542gouのブログ

日々思うこと色々書いてます。今年は空と結婚し、新たな生活が始まりました。

ロシアドーピング問題、組織的に関与か

 昨日、突如大きく報道された、ロシアのドーピング問題。果たしてその行き着く先はどうなるんでしょうか。
 ジュネーブからの報道によると、世界反ドーピング機関(WADA)の独立委員会が9日、ロシアが国ぐるみでドーピングを行っていたとする調査報告書を明らかにしました。独立委員会は、国際陸上競技連盟(IAAF)がロシア陸連を資格停止処分にするように勧告しており、IAAEは今週中にも同陸連の事情聴取に乗り出すそうです。資格停止になった場合、来年8月に行われるリオデジャネイロオリンピック陸上競技にロシア選手が出場できない可能性もあるそうです。
 WADAは10日、モスクワにあるWADA公認検査機関の公認を取り消しました。
 報告書によると、昨年2月にロシアで行われたソチオリンピックから同機関の責任者を務めているグリゴリー・ロドチェンコフ氏らが、組織的ドーピングンの中心的役割を担っていたそうです。その一方で、陽性反応を隠ぺいする見返りとして選手に金銭を要求していたとされます。まら、WADAの調査員が、この検査機関で現地調査を行う昨年12月、1417点の検体を破棄したことを、同氏も認めています。
 独立委員会は、組織てドーピングに関して、ロシア政府の関与を示唆。ビタリー・ムトコ・スポーツ相らが、ロシアの反ドーピング機関に圧力をかけて、検体を操作して不正を隠ぺいするように指示をしたとされます。また、コーチや医師らによるドーピング指南が行われていたとも指摘しています。
 報告書では、公認検査機関とは別の「第2検査機関」が存在してことも指摘。モスクワ市が運営する機関で、一般には存在が知られていないもので、陽性反応を示した検体を破棄し、事前に陰性と判定された検体をWADAの公認機関に送って要請を隠す役割も担っていたそうです。
 ロシア選手のドーピングを巡っては、IAAFのラミン・ディアク前会長が、選手の陽性反応が出たことを隠ぺいする見返りに金銭を受け取っていた疑いで、フランス当局の捜査を受けています。独立委員会はIAAF幹部の汚職に対する証拠を国際刑事警察機構ICPO)に提出しており、問題がロシア以外の陸上界に波及する可能性も取沙汰されています。

一方のロシア国内では反発の声が上がっています。
 ロシア陸上界で組織的なドーピングが行われたとするWADAの独立委員会の報告書に対し、「政治的な決定だ」などと報告書の公正さを疑い、反発する声が広がっています。
 「すべてのロシア人選手に、精神的な不快感を与える」
 元女子スピードスケートの金メダリストでロシア下院外交委員会副委員長でもあるスベトラーナ・ジュロワ氏は9日、インターファクス通信に対し、報告書g陸上以外の現役選手にも悪影響を及ぼすことの懸念を示しました。
 WADAがロシア陸連の資格停止処分を国際陸上競技連盟に勧告していることで、ロシアは来年のリオデジャネイロオリンピック陸上競技に出できなくなる可能性が出ています。
 ロシアの格闘技サンボの国際連盟会長でロシア下院議員のワシリー・シェスタコフ氏は9日「狙いはオリンピックを前にロシア人選手たちの調整を崩し、士気を喪失させようとするものだ」と主張。
 ロシアでは今年、FIFA汚職問題を巡って、2018年ロシア大会を中止すべきだとの議論も起きたそうです。
 ロシアの有力紙ベドモスチは10日、スポーツ界でのスキャンダル頻発について、「ロシア人への敵意で引き起こされている。サッカーWカップを中止させようとした声が、再び響き始めている」とする論調を掲載しました。

この問題、日本国内からも驚きと憤りの声が上がりました。
 JOCの竹田会長は「ショック。こんなことがあってはならない。事実だとしたらスポーツの価値を揺るがすことになる。スポーツのイメージがオリンピックを前にして崩れてしまうのは非常に残念だ」と述べました。
 JOC選手強化本部長の橋本聖子氏も「許される行為ではない。頑張っているアスリートをはじめ、関係者に対し、侮辱行為という言葉で済まされるものではないぐらい大変なことをやってくれた」と語りました。
 スポーツ界ではFIFA汚職事件に揺れています。JOC常務理事を務め日本サッカー協会の田島幸三副会長は、「FIFAも信用を無くしている中で、オリンピック自体への不信感につながると困る」と語りました。
 日本陸連の尾県貢専務理事は今夏の世界陸上北京大会で、ロシアの獲得メダル数が激減したことについて、出るべき選手が出ていなかったと述べ、ロシア側の不自然の選手起用を指摘。また、この問題で陸上界全体がドーピングに汚染されているとみられることに危惧の念を示しました。


ロシア陸上競技でドーピング疑惑…。陸上競技というと、オリンピックでも花形競技ですし、注目度の高いスポーツです。その競技の中で沸き起こったドーピング疑惑。過去にドーピングで陽性反応が出て、選手生命を絶たれた選手が数多くいる中で、組織的に行われていたとみられていますが、政府も関与していたとなると、実に悪質ですよね。選手もオリンピックなどの国際大会に出るからには勝ちたい。誰もがそう思うと思いますが、それはあくまでも公正で平等なルールにのっとって行われるという前提があって初めて成り立つものではないかと思います。禁止薬物を使って買って、ばれなければ儲けもの。そんな考えは許されるはずもありませんし、まじめに競技に参加している、あらゆるスポーツの、すべての選手に対して失礼です。こういう問題が起こると、ロシア人選手というだけで、あらゆるスポーツに参加しているロシア人選手に対して「どうせこの人もやっているんでしょ?」っていう目で見られてしまうのではないかと思います。恐らく、過去にさかのぼって調査をしたうえで、ドーピングが明らかになった選手は、過去の記録がすべて取り消されて、メダルはく奪や永久追放という厳しい処分が待っていると思います。
 今後はICPOなどの警察機関が動いて調査をするものと思いますが、この問題、果たしてどこまで大きく広がるのでしょうか。もうこれ以上スポーツの世界から、このようなスキャンダルが出ないことを願うばかりです。ハリさんだったら大喝を入れるでしょうね。