sakura542gouのブログ

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ピョンチャンオリンピック・ロシア選手団の参加認めず。個人参加は認める

 国際オリンピック委員会IOC)は5日、スイスのローザンヌで理事会を開き、来年2月に開幕するピョンチャンオリンピックへのロシア選手団の出場の可否を協議しました。ロシアの組織的ドーピングがあったことを認定して、ロシアオリンピック委員会(ROC)の資格を停止し、ロシア選手団としての出場を認めないことを決めました。一方で不正には関与していないと認められた選手は「ロシアからのオリンピック選手」として参加を認めて、個人の資格には配慮を示しました。ロシア国旗の使用と、国歌は認めないということです。

 バッハ会長は理事会後の記者会家で「オリンピックの高潔性に対する前例のない規模の攻撃だ」と厳しく批判しました。IOCはロシアの組織的なドーピング違反が発覚していた昨年のリオデジャネイロオリンピックでは選手の参加の可否を国際競技団体にゆだね、弱腰と批判されました。今回は理事会でROCジューコフ会長から言い分を聞いたうえで、ロシアスポーツ省の下で組織的なドーピングがあったと自ら踏み込んで認定しました。

 そのうえで個人資格の惨禍を認めたことを「クリーンな選手を守るべきだ」と説明しました。「ロシアからのオリンピック選手」で参加することを認め、「ロシア」の名称にこだわったロシア側の主張も受け入れました。インタファクス通信などによると、ジューコフ会長は理事会で「我が国で、ドーピングに関する規則違反を許したことをROC会長として謝罪する」と述べたそうです。

 また、ロシアのドーピング疑惑を独自に調査していたIOC規律委員会のシュミット委員長(元スイス大統領)は2014年ソチオリンピックの時のスポーツ相だったムトコ副首相の処分について「不正を組織的に防げなかった責任がある」と監督責任を指摘。プーチン大統領の関与について「証拠は見つからなかった」と述べました。

 ロシアの組織的なドーピングは2014年12月、ドイツメディアの報道で発覚。世界反ドーピング機関(WADA)は昨年12月、夏冬合わせた30競技以上で1000人を超えるロシア選手が組織的な不正に関与、または恩恵を受けたとする最終報告h祖をまとめました。

 IOCは規律委員会の調査と、ソチオリンピックのロシア選手の検体の再調査を実施。これまで25人のロシア選手が失格処分となり、金メダル4個を含む計11個のメダルをはく奪することを決めています。

 ロシアはソチオリンピックで金メダル13個を含む33個のメダルを獲得して、国・地域別で金メダルと総メダル獲得数ともにトップでした。

 IOC理事会のロシアへの判断骨子

ピョンチャンオリンピックにロシア選手団としての出場を認めないが、潔白を証明できた選手は「ロシアからのオリンピック選手」として個人資格の惨禍を認める
③個人資格で出場する選手は、表彰式で五輪旗や五輪賛歌を代用する
IOCがドーピング調査や独立検査機関の設立に要した1500万ドル(約17億円)をROCが払う
ソチオリンピック当時にスポーツ相だったムトコ副首相らのオリンピックへの惨禍を永久に認めない。ROCジューコフ会長はIOC委員の資格停止。

この問題、リオデジャネイロオリンピック当時も衝撃的な事実として報道されましたが、まだ尾を引いていたんですね。恐らく勝利至上主義がまかり通ったために引き起こされた事件だと思いますが、ドーピングに関わった選手はオリンピックから追放されるのは仕方がないにしても、潔白な選手までもがロシアという国を代表して出場できないのは、あまりにも可哀そうだと思います。他の国・地域の選手が表彰式で自分の国の国旗や国歌を見られるのに、ロシアの選手は自分の国の国旗の掲揚も、国歌も流せないなんて、あまりにもこの不正にかかわった国のトップの責任は重いと思います。ロシア選手の優雅なフィギュアスケートなど、見てみたいです。

 それにしてもなぜこのようなドーピングが後を絶たないんでしょうか。やはり高額なマネーが絡むと人間はこういった不正に手を染めてしまうんでしょうか。