日本時間の朝８時前に発生したチリ沖を震源とするマグニチュード８．３の巨大地震。この地震で、チリでは最大４．８メートルの津波が観測されたほか、ハワイで90㎝の津波が観測されました。そして津波は太平洋を渡って、真反対にある日本の太平洋沿岸にも届き、岩手県の久慈港で80センチの津波を観測するなど、日本にも影響が出ました。東日本大震災の影響で地盤が沈下しているところや、防潮堤のかさ上げ工事が終了していないところでは、避難勧告が出たほか、海岸沿いを走る鉄道が運休するなどの影響もありました。
チリ沖の太平洋沿岸はたびたび巨大地震が発生しており、そのときに発生した津波が日本にも押し寄せて、大きな被害を出したことがあります。歴史でも習ったチリ地震津波はマグニチュード9.5の観測史上最大の地震で、そのときに発生した津波が太平洋を渡って、日本の三陸海岸地域を中心に大きな被害を出しました。遠地津波は直接地震の揺れがないまま、突然襲来するので、観測技術のなかった当時は、避難が間に合わなかったということが指摘されて、津波を監視する観測所がハワイに設置されて、太平洋で発生した津波を監視する体制が整えられました。
